ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

情熱大陸

を、久し振りに視聴しました。葉加瀬太郎氏のヴァイオリンが印象的なあのテーマ曲は何度も聴いたことがあるし演奏したこともありますが、当の番組本編は随分とご無沙汰でした。一人暮らしでテレビ無し生活をしているから仕方ない。TVerには感謝ですわ。

 

何故観ようと思ったかというと、渦中の*1"例のあの人"が出演するから。"内情"が次々と明らかになった今、かの人物を称賛するつもりもありませんが、怖いもの見たさというやつです。実家の家業やその社名について放送数日前に調べがついて、一人で勝手に納得しましたっけ。といっても*2放送内では馬脚を露すようなことは無く、あくまで氏の本業に関する密着取材という形でした。仕事自体は立派なものだと思うのですが、どこでどう道を間違えたのか。人のことは言えないけれど。

 

氏を称賛するつもりこそ無くても、私としては氏の主張を絶対悪とも見なしたくないのが実のところ。自身が置かれた状況や具えた条件も考慮すると、それにより与えてしまう恐怖にはやはり無自覚になれない。今やどっちのことだか……な『論敵の視座』を参照しながら、防犯と人権の両立できる道を見つけていきたいものです。

*1:別に伏せなくても良いのだけれど、何となくあの某魔法映画の用語で形容したくもなる。

*2:寧ろ放送前後の本人や取り巻きの振る舞いで……。

お尻が割れた

元々割れてはいるけどそうじゃなくて、単純に怪我をしてしまったって話。

 

昨夜、自室で食後にパソコンを眺めていた時のこと。床に座って背は後ろに寄りかかっていました。そろそろお風呂に入ろうかと立ち上がった瞬間、お尻の上端……腰に程近い割れ目の横辺りに激痛が!!寄りかかった先が実は箪笥だったのですが、ちょうどその取っ手にぶつかる形で立ってしまいまして。カクカクと尖っている取っ手なせいで、まぁ皮がめくれたんですよ。いや多少は肉も抉れたかな。とにかく!ガリっといって痛いったら……。夜も遅いのに痛い痛いと叫びっ放しで、近所迷惑だったかも。

 

でもいつまでも泣き叫んじゃいられないから、まず何より止血。しばらく経ったら血が止まってくれたので、傷は深くても致命的なレベルではなかった模様。もしや、昔(ホルモン治療前)よりもお尻に脂肪が付いてクッションになってくれた?前はもっとぺったんこだったので、骨辺りまで達していた可能性も多分ゼロじゃない。更には滅菌ガーゼが家にあったので、家庭でできる範囲の最低限の手当てはできました。恐らくほくろ除去か睾丸摘出のどちらかの際に貰ったやつだな……或いは追加で買っていて余ったか。いざとなれば当時の化膿止め軟膏もある。無水エタノールもある。不幸中の幸いとはこのことだなぁと強く思います。

傷が治りきるまで心配は尽きないけれど、これだけ揃っていて本当に良かった。これを機に改めて救急用品の備蓄を見直さないと。あと、できれば箪笥の配置を変えたい。或いは取っ手がくぼんでいるものの方がゆくゆくは良さそう。教訓にはなったけれど、やっぱりイレギュラーに痛いのは嫌よ。皆様気をつけましょうね。

耳鼻咽喉科 Bスポット療法 #47

昨日はジェンクリの後に耳鼻科もハシゴしました。今週からの忙しさが読めなかったし、平日はいつも夜間料金でちょっと割高だったので。そこまで待たないだろうと思っていたら、午後休診なためか患者さんが殺到しており1時間半待ち。これ以降は予定が無かったので良かったものの、ここまで待たされると本の1冊でも持って来れば良かったなとやや後悔。

 

症状としては『同じくらい』だったものの、院長から『鼻水出ませんか?』と鼻炎傾向を指摘されました。私としては自覚症状が無いんですよね……。でも、鼻水が必ずしも鼻から出てきているとは限らんし。いや、後鼻漏も含むのだとしたら結構な量が出ています。そう言えば、実家時代にかかっていた耳鼻科でも鼻炎の指摘をされたことがあったっけ。また別の治療があるのでしょうか……上咽頭のついでに治ってほしいけれど、患部が違うからそうもいかないよなぁ。しばし経過観察。

 

No pain, no gain.

ジェンクリ #70

間に大型連休を挟んだこともあり、1ヶ月ぶりの定期通院になりました。雨な上に朝の枠だったためかガラガラでしたが、その割には待った印象。

 

近況として、職場の目標設定面談で結局風土への不満を訴えること無く終わった話などから入る。私としては弊社の古い慣習に疑問を呈そうとは思っていたものの、尺の都合で目標を詰めまくっていたら終わったっていうアレです。

そうしたら、主治医が複雑そうな表情を浮かべました。まるで『え、この人は一体何を言っているんだ?』とでも言いたげな。診察が1ヶ月空いているのにも関わらず、さも昨日の続きみたいに話し始めてしまったせいか……大きなトラブルが無かったならわざわざ話さんでも良かったのかも。でも、仮に主治医が私の話を心穏やかに聴けなかったとしても、それはわかる気がします。患者が治療段階として「その先」を求めているにも関わらず、当の本人に一向に進展させようとする意思が窺えないんだもの。必ずしもバイナリなトランスではないという都合はあるにしても、他のジェンクリだったらとっくに破門されているんじゃないかな。生活全般において「メンタルの大きな上下無く過ごせていることをもう少し(自分で)評価してあげても良いのかもしれない」と頭では思うし主治医にもそう言ったものの、3年以上何の進展も無いわけだから実際はそう思えないっすわ。

 

性別移行の進度は個別の状況による、なんてのは綺麗事でしかない。当事者内で分断するなって言われても無理な話ですよ、現実的には。自分が他と比べて相当遅いとわかっているし、どんどん追い越されているわけですから。多分1年後も同じようなこと言っているんだろうな。

新住人

と書くと「どうぶつの森」で誰か引っ越してきたように思えますが、別にそんなことは無く。昨夜の循環器内科の受診後、せっかくだからと旧居方面に足を伸ばしてみたんです。そうしたら私が住んでいた部屋にカーテンと洗濯物が!これまで1年近く人が住んでいなかった旧居も、遂に新住民が越してきたんですね。服の感じはメンズだったな。まあ、なんでも、いいですけれど。

いやぁ、とうとう埋まりましたか我が旧居。あのエリアの中では穴場な物件でしたが、1年経ってようやくですか。正直、もっと早く埋まるかと思っていました。まぁ、ユニットバスっていうのがネックだったのかも知れません。だってね、一度バストイレ別を体験してしまうとそうそう戻れませんよ。トイレが独立した空間になっていることの安心感たるや。必要以上に長居してしまいませんか皆さん。私はもし今後また引っ越すことがあっても、バストイレ別は譲れません。

 

新住民は名前も顔も存じませんが、どうか平穏に過ごされることを願っております。まだ私があそこに住んでいると思い込んでいる両親が"襲撃"してきて、トラブルになってしまってはたまらんので……。

一進一退

循環器内科の定期通院でした。4月末の楽団絡みのデスマが影響したのか、5月に入ってからというもの、先週末を除いて慢性的に脈が乱れている状態。今日の通院がどれほど待ち遠しかったことか……。

 

主治医に状況を報告すると、開口一番『1錠に戻しますか?』との提案。まぁ、そうなりますよね……。(過去に体調を崩しがちだった)寒いシーズンも終わったので薬の量を調節して様子を見るのもいいとは仰るものの、断薬に至れなかったことが私は悔しいです。睡眠負債を返していくのも必要だとは思うのですが、主治医曰く『まずは薬を効かせて落ち着いてから』と。先に症状を抑えて精神的にも「症状が続くことへの不安」を和らげた上で、睡眠をはじめとした生活習慣の改善を進めていく……という方向性になりそうです。実際、精神的な影響はゼロではないし。とはいえ、できれば今年中に心エコー検査も受けたいと実は思っています。受診当初こそ病変は見つかりませんでしたが、ずっとそのままとは限りませんから。もし症状の改善が見られない場合には、主治医に相談してみようと思います。

 

薬は来週からまた1錠に。これでどう変わるかも気になりますが、まずは寝落ちするのは辞めんことにはどうしようもない……。ラジオ感覚でライバーさんの雑談配信を聴きながら寝るのはダメだっての。

トランスジェンダー排除にどう対応するか 〜大学、メディア、当事者・支援者の視点から考える〜

LGBT法連合会の主催で昨夜オンラインにて行われたこちらのシンポジウム。どんなものかと興味深く拝聴していました。無料って本当にいいんですか!?と思ったものの、現状に危機感を抱いているのは左右どちらのサイドも同じってことですかね。費用が理由で聴かなくなってしまう人を出したくないのでしょう。

lgbtetc.jp

 

総じての印象なのですが、どうも「頭の良い方々がリベラル、ハイクラスな人々だけで構成された集団におけるトランスジェンダー論を語っている」ように思えてしまいました。良く言えば先端の知が結集したパネルトーク、悪く言えばキラキラし過ぎて現実を拾いきれていない。理念自体には共感できますが。

こう思うのは、私自身がそうであることも含めてSNSにおける我々の"掃き溜め"を見てきたこと、また「非常に男性的な外貌の当事者」であることが理由です。第1・2部共に、「いかにも男性的なMtF」なる存在を想定して不安を語るのは現実に即していない……と述べる登壇者がおりましたが、私はまさしくそのような存在です。『筋肉ムキムキでミニスカート』ではないにしても、その規格外の体躯で以て多くの女性に恐怖を与えてきました。何故現実に存在する人間をそうでないと一蹴するのか、と憤りさえ覚えます。登壇者の方々は、下手をするとトランス女性の容姿を「誰もが埋没可能」だなんてイメージしてはいないか。それこそ現実が見えていないのではないでしょうか。現実を見ようとしていない可能性もままありますが。「私達が女性と見なせる人だけをトランス女性と見なす」のであれば、非常に男性的な容姿のトランス"女性"は存在しないことになりますから、筋は通るのかも知れません。

性別移行の状況は個々の当事者によって様々です。私ほどではないにしても、容姿が男性的か女性的かは白黒では捉えられません。「学者様」や「メディア様」が良かれと思って話していたことが知らず知らずの内に当事者内での分断を煽る結果になる可能性にも、是非目を向けて頂きたいものです。

 

また、特に第2部において『知識不足で偏ったイメージを持っている人』がおり、そうした人が『どこかで見たふわっとした意見に踊らされて、それが独り歩きしてしまう』というSNSでの現状も述べられておりました。『知識が不十分なのに、さも知っているかのようにトランスについて言及する投稿が多い』『当事者の困りごとが報道されていない』とも。

無知故の排除言説という側面は確かにあると思います。しかし、「知ったからこそ懸念を訴える」という側面もあるのではないでしょうか。トランスジェンダーに関する知識も実感も十二分に持ったトランス当事者だからこその"批判的"な言及は確かに存在し、同意できるものも数あります。当事者のリアル(或いは、SNS上に表現されたものはそのリアルの一端に過ぎないかも知れませんが)を目の当たりにしたことで、より警戒心を強めた"市井の女性"や同じ当事者もいます。"掃き溜め"の内部の立場からしても、警戒される振る舞いをしてきた身としても、無理からぬことだと感じてしまうのが正直なところ。トランスジェンダーに対する不安を覚えている立場の意見も併せて耳を傾ける必要があると考えます。

 

どこか不十分な感覚を持ったまま迎えた第3部でしたが、『誰の為の性別二元論なのかを立ち止まって考えてほしい』という言葉には非常にエンパワーされました。私の嫌いな価値観筆頭の性別二元論。まるで血液のようにこの社会の端から端まで通っている価値観ではあるものの、そこに必然性はあるのか?これによって踏みつけている人はいないか?ということは頭の片隅に入れておいてほしいと私も強く思います。性別二元論に日々削られている一人として。

ただ一方で、閉会の辞において法連合会の原ミナ汰理事が批判していた*1本質主義essentialismの考えについては、私は身体違和を抱えるいち当事者の立場として支持できてしまうのです。どれだけ身体にメスや薬を入れようとも、また強く願おうとも、私は男です。女性にはなれません。仮にSRSができたとして、まかり間違って戸籍の変更を行ったとして、生まれが男性である事実は変わりません。それでもなお男の身体に留まろうとは思えず現在進行形で身体を弄り続けているわけですが、私の中では出生時の性別は大前提なのです。少しでもパス度があれば違ったのかも知れませんね。

 

不完全燃焼な所も多いとは言え、聴けて良かったとは思っています。仕方ないけれど、尺が短すぎましたね。それぞれの部で2時間ずつ取って終日通して行っても良いくらいの内容。考える材料としても良質でエンパワーされる言葉もあった。しかし、登壇者らのスタンスの表明以上のことはしきれなかったようにも思えます。異なる思想との議論には至らなかったな、と。それはそれで別途機会が必要にて。時間を、時間をくれ!今後、今回のシンポジウムを更に発展させた形での意見交換や連帯ができることを期待しております。……まぁ、質疑においてカウンターとしての視聴者が出ることくらいは予想しておいてほしかったですがね。

 

※最後に紹介された「青年法律家協会弁護士学者合同部会(青法協)」の声明は以下より。

http://www.seihokyo.jp/seimei/2022/20220304-4jonin1.html

*1:この文脈では『身体的特性がその人の全存在と見なす考え方』と定義され述べられていた。それが『歴史的にも様々な差別の口実として用いられている』とも。