ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

私の性別

私は男性の身体で昭和の終わりに生を受けました。

 

小学校には故あって殆ど通っていないので、はっきりと違和感を自覚した(そして学校に復帰した)高学年の頃までは「男女で分けられる」体験を幸いにも?あまりしてきませんでした。そのせいか、強かったのは自分の身体への違和感。日々の排泄は特に。第二次性徴が始まってからは主に体毛。父方の影響か全身が剛毛で、体育の時間はきつかったのを覚えています。体毛以前に自分の身体を見られるのは堪らなく嫌で、授業の前後は一目散に更衣室に駆け込んでダッシュで着替えていました。

 

学校での経験が乏しいのもあって友人は多くありませんでしたが、男女の偏りはそこまで無かったかと。ただ、私が学齢期の頃はその手の情報も今みたいに豊富ではなかったので、「あまり他の人は抱いていなさそうな違和感がある男子」と自分では思っていました。(一応中学時代には上戸彩さんが出演した「3年B組金八先生」のオンエアがあったのですが、当時はそれ以上に学校への適応とか別の持病の治療でそこまでリソースを割く余裕がありませんでした…)

 

両親が私に男らしくあることを強く求めていたこともあり、このまま違和感を抱えながら”変な奴”として生きていくのだろうと思っていましたが、働き始める頃には情報も豊富になってきて、遅きに失した感はあれど自身の性について本格的に見つめる機会を得た訳です。

 

男性的な身体への違和感は今も変わらず強く、加えて種々の環境で求められ押し付けられてきた男らしさ(見た目も態度も)への違和感・拒否感から、「男ではない」という部分には確信があります。だからと言って「女だ」という確信がある訳ではなく(そうだったらどこかでとっくにドロップアウトしている)、「やや女性寄りの中性」を自認しています。例えば「0男性-50中性-100女性」という直線で表すとしたら65辺りでしょうか(勿論このモデルに合わないXの方もおられるのは承知の上。あくまで私の場合)。

 

可能ならボールとポールを取ってホールを付けたい。最後まで行けなくても、これ以上の男性化もといオジサン化は流石にきつい…フラホル、まずいってわかってるんですけどね。「Xでホルモン治療ってどないやねん」と言う向きもあるでしょうが、ひとまず近い内にジェンクリは通いたいなと思っております。あと並行して首から下の脱毛も。髭脱毛は1年経ちましたが、それだけでも大分QOL変わってます。ボイトレもしたいし、時間とお金が大分足りませんがぼちぼちと。後退するくらいなら遅い歩みでも進んでいる方がよっぽど良いので。

 

今日はこの辺で。性指向の話はまたいずれ。