ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

原家族 #2 学齢期中盤

今夜はジェンクリの宿題関連で実家に寄る予定だが、その後はきっと暫く書けないくらいには消耗すると思ったので、取り敢えず今日書ける所まで。

 

小学校復帰

さて学校復帰を果たした小6の私。その理由というのが「このまま戻らないでいると中学と行けないままで将来が大変だから」という、まさに「普通に戻る」ことを意識した理由だったのでまぁ余裕無いまま戻ったなぁと。この危機感は今でもはっきり思い出せる。復帰に伴い、小1以来となる「母子が24時間一緒にいない」日々が始まった。

当初、学校社会もとい集団生活のお作法を知らない私は協調性に欠ける行動を多々。そのため保護者会後の夜は毎回”尋問"で、私は自身の”悪事”について「私と誰が、何をどうしてどうなったのか」の一部始終を洗いざらい"自白"することが常となっていた。それ以外では、珍しく級友宅に訪問した際などはその時の様子の報告を求められた。微に入り細に入り訊かれたが、それに全て答えるのは当たり前だと思っていた。今までが(不健康な程に)ずっと母子で一緒にいたせいか、実母の目の届かない所で私がどうしているか気になるというのはわからなくもない。ただ我が家の場合、その気にし方が些か過剰だったという話を以下の大部分に割くことになりそうだ。

 

中学校

小学校を卒業し(全課程を修了したとは言ってない)中学へ。入学前には母子で中学を訪問し、担任予定の教諭に”事情”を説明する機会を持って頂いた。入学後は部活三昧で、級友宅に行くことも逆に誘うことも皆無。ぬいぐるみ等自身の”恥ずかしい”趣味を開陳することへの抵抗は強かった。

保護者会後の夜や日々の事細かな報告は継続していたが、集団生活のお作法を多少は私も身につけたのか、”尋問”ではなくなった。この頃に持病の手術もして完治。主に部活を通して学校への適応が見られたこともあって、両親はきっと「また普通に一歩近づいた」と思っていたことだろう。推測に過ぎないが。客観的にも私のセラピーが部活多忙により一旦終結しており(実母のカウンセリングは続いていた)、名実共に普通に近づいていたと思われる。

 

高校

算数・数学の大幅なビハインドを英語で補う形で当時できる限りの受験勉強を重ね、偏差値60台中盤の私立高に合格。中学とは異なり、過去の事情は話さずただの一生徒して入学した。高1の数ヶ月間だけ経過観察の意味で担当CPとのカウンセリングを実施したものの、それを以てセラピーは完全に終結。”普通”を手に入れ世界が広がったことが運のツキだったのだろうか。

3年生の先輩方に良くしてもらい、部活後に食事をして遅く帰ることが多くなった(無断ではなく連絡はしていた、念の為)。それ故、実母により門限が設定されるまでそう時間はかからなかった。必然的にまっすぐ帰宅することが多くなった。先輩の卒業と共に門限は解消されたがわ勉強量や部活での役割も増えたので、部活後に食事をして遅く帰ること自体がほぼ無くなっていた。受験で部活を引退してからは、高校と自宅から一駅隣の塾と近所の図書館と家の4つが生活圏。高2までと一転、何もかもが地元で完結するように。

門限以外には高校時代を通して目立ったエピソードこそ無かったが、その日1日「何があったか」「誰と何をしたか」「その相手はどんな人か(性別・クラス・部活・性格。年長者なら職場や経歴等)」は毎日洗いざらい報告していたし、特に誰かと何かすることが無かった日には「もっとコミュニケーションを取らなきゃ」と責められた。元来の内気な性格も含め「お母さんは心配だから」秘密を持ったり誤魔化したりすることは許されなかったし、身体への違和感等よほどのことを除いて当たり前だと私自身も思っていた。

※余談だが、特に世話になった部活の顧問の先生は今も交流があり、会う度に私の母子関係を気に掛けてくれていたっけ。

 

進路選択裏話

実は高校の入学前課題に自身や家族について書く欄があり、「親にこれだけはやめてほしいこと」の欄に「母の過干渉」と書いていた(そしてその課題の回答欄は全て母が"確認”した)。

そもそも高校も当時授業の一環で通っていた教会も高校で実施していたホームステイプログラム(結局選考には落ちたが)も大学(と学部とその先のキャリアパス)も、まず情報を持ってきたのは実母だった。学校への適応や部活に必死で私一人では情報を集められないと判断したのだろうか。それはともかく、「ここはどうか?」と勧められ見学に行き志望するというのがお決まりの流れ。私自身も「ここに行きたい」と言って実母や最終決裁者たる実父が納得した訳だが、両親による「お前がやりたいならそれでいい(ただし我々の認める範囲内で)」というやり口が、大学以降は前面に出てくるのであった。

 

次回予告

という訳で、次回は私の今にもかなり関わる学部〜修士編のつもり。正直これを書いてから実家に向かうのって気が重過ぎてならない。適当にやり過ごして極力消耗を抑えたいところ。明日の更新は期待しないでおいてほしい。