ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

分断、そしてこの先

昨日の記事の続き。セミナーの打ち合わせ開始前にちょっとイラッときた話を。そこから、この先の自分の社内での身の振り方というか目指す所を悩んでみました。

 

さて昨日行われました打ち合わせ。座る席は自由だったのですが、たまたま男女くっきり「合コンみたいに」分かれたんですね。で、後から来たある男性職員が席の空いていた”女性側”に座った時に、隣の課の先輩が放った一言とそれへの私の直属の上司の反応。

 

先輩氏「あれ、心は女性なんじゃwww」

上司氏「ちょ、怒られますよwww」

 

本人達には何気無いやり取りでも、そう茶化されて怒り傷つく人がいる。その想像力は40代なら持って頂きたかった…特にお一人は管理職なのだから…すぐ目の前に怒り傷つく人はいた訳だけど。

そして、自分は良い気分がしなかった旨や想像力の話をしてやろうと喉まで出かかって言えなかった自分にも腹が立ちます。打ち合わせ直前の場の空気を乱しかねないことや、セクシュアルマイノリティの話題に対して”殊更に”主張をして「○○君、もしかして”そっち”?」と問われアウティングに発展しかねないことを考えてしまって…。野放しにしていればずっとそのままだとわかっているのに、その場の我が身を守るだけの為に自身の主張を封殺してしまった。その度胸の無さが悔しいです。

 

なんというか、(敢えてこの言葉を使いますが)当事者と非当事者のーーー多様が当たり前の世界とそうでないーーー世界が、これほどまでに分断されているのかと見せつけられた気分です。ここで働き続けることを考えると「待遇も服装もトイレや更衣室も諦めるから、最悪長髪だけ認めてくれればいいよ…」と、目標を下方修正すべきかと迷ってしまいます。それは自身の生き方として望む水準では当然ありませんが、業務内容や時間を考慮するとなるべくならここにとどまっていたいので、「最悪の最悪のケースでの妥協点」として。

そのスタイルで通すとなると、休暇のストックがあったとしても、当然「SRSで丸々1ヶ月休みます」なんてできない訳で。休む期間を短くする為に、睾丸摘出を先にやるとか国内SRSとかも選択肢に入ってくるのかなぁとこれまた考えます。

 

…でも、「会社の空気や顔色を窺っていたらオジサンとして老いていきました」なんてことだけは絶対に耐えられない!オジサンになるくらいなら○んでやる…というのは割と本気の話。

いつまでもこのままの姿でいられる訳ではないし、髪はともかくとしてホルモンの投与で胸や顔つきが変わったら流石に気付かれる。血液検査も、ジェンクリでやった時はクリアしましたが、弊社の健康診断でもずっとクリアできるとは限らない。クリアしなくて再面談になっても、誤魔化し続けられるとは限らない。

 

宙ぶらりんの”今”は、一瞬で過ぎていく。

 

何かしら”告げる”としたら、健診結果の面談を担当する保健師さんかなぁと当たりを付けてはいますが。対人援助職なら少なくともそうでない人よりは想像力あるだろう、と。自身の昔を振り返って、同様の想像力があったかと言うと怪しいですが…。まぁその方はベテランですし頭の回転も速いので、数少ない味方になり得る方だと勝手に思っています。

 

うーん…こればっかりは「同じ性自認」という大きな括りではなく、より近い状況にいる方のお話を伺いたい。クローゼット就労で古い風土の企業っていうね。何か機会を得たいなぁ。