ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

セミナー

突如お手伝いに任命された例の職場主催のセミナーが終わりました。運営の中心はベテラン勢で私は只の雑用係だったので、淡々と仕事をこなしつつがなく終了。

 

ホテルの広間を借りて何らかのイベントをやるのは前職で何度もやってきたし、何なら主担当として打ち合わせから何から経験したこともあるので、勝手はわかり困ることはありませんでした。何で一番気を揉んだかって前も書きましたけど髪のことです。普段より厳格に余所行き用の身だしなみを求められる中で、「お辞儀を深くすると留めていた髪がこぼれて耳前に出てしまう」ことによる参加者や社内からの白眼視・陰口を避ける。ただその一点だけを考え神経を使った5時間でした。咳払いやマスクの位置を直すついでに、或いは周りの視線が無い時にこぼれ(かけ)た髪を掛けて戻す。それが今回のセミナーで一番苦労したことです。

 

参加者たる取引先の方々とは普段絡まないのでまぁいいんですが、社内の目は普段以上に気になりました。偉い人もいるし、今回の運営の中心がThe・男社会の営業外回り部隊だったからです。営業部隊は恐らく意図的に全員が男性(30〜40代前半が中心)で12〜3人程。見た感じ陰キャはおらずよく群れる。一人ひとりと業務で関わる際はともかく、集団で居られると私の苦手なパターンでした。その人達と比較すると私は一人容貌の違いで浮いてしまうので、部署違いなこともあり格好の的になることは必定。そんな訳で、同じ課から運営に入っている女性の先輩となるべく一緒に行動するようにしていました。同じ課の方がまだ多少は落ち着きますよ。

※余談ですが、今回運営には入らなかった営業部隊の内勤・事務方部隊は女性だらけの中に嘱託のおじさま数名という構成。これまた意図的な配置に思えます。女性で外回りをやりたい/男性で営業事務をやりたいと言って応募してくる人がいたらどうしているんでしょうね。

 

私が帰った後にどんな陰口を叩かれているかは私の関知する所ではありませんが、その場で髪を注意されることは無く終われただけでも御の字ではないでしょうか。ヘアクリップでは今日かなりうまく留められていたんだけどなぁ…クリップが外に見えないよう外側の髪で隠しつつ且つこぼれない、っていうのがそもそも無理がある。

まぁ、こんなに容姿を気にしておきながら、マスクするからって余裕ぶっこいてベースメイクしたんですけどね。「余所行き」なんやし、身だしなみってことでええやろ。ラメ系付けなければいける気はするんですよ。でもそれがいけたとしても、最大の関門は髪だなぁやっぱり…生まれた性別のせいで、逸脱と見なされる項目が多過ぎる。就業規則に明記もしていないくせに。

 

さてさて、明日は休みを取ったので疲れた身体を休めて”病み上がらせ”ましょう。と言っても、明日はいよいよ発売するポケモンとか(ピカチュウにしました)ジェンクリの宿題の清書とか渋谷区のトランスと企業に関わるセミナーへの参加とか、色々ありますけどね。

そう言えば、講師が日本のジェンダーギャップ指数114位の件に言及したのは意外だったなぁ。メイントピックでは全然なかったのだけれど。