ついに今日、同性カップルが結婚できないことは違憲であるとの判断を国に求める一斉訴訟がなされました。
動向が大きな注目を浴びるこの訴訟。少数派の人権を守る方向にどうにか傾いて欲しいものです。私個人としては、「伝統的な家族観」なるものには原家族が支持し強要してきたこともあり反吐が出るのですが、そうした形の家庭を築きたい人はそうすればいいでしょう。それをしない人を「おかしい」だなんだと糾弾しないのであれば。同性間の結婚ができるようになっても、「伝統的」な方々の権利を脅かす訳ではないのですし。カップル然り、独身者然り。
今回の弁護団らから成る「一般社団法人 Marriage For All Japan - 結婚の自由をすべての人に」の方針、アセクシュアルを自認する私としても共感できる点があります(公式サイトより抜粋、太字は筆者による)。
- 性のあり方に関わらず、結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現
- 結婚という形をとらないことを望むならば結婚を強制されないということ
- 結婚の自由（結婚という選択肢）が、異性カップルであるか同性カップルであるかにかかわらず、平等に用意されるべき
このように、結婚をしないことについても言及している点です。団体や原告らの持つ属性上、性は問わずともどうしても性愛者でモノアモリーのカップルに軸足が置かれた主張になっていることは否めませんが、結婚しないことへの尊重があるだけでも蚊帳の外感はやや軽減されると感じます。
いちアセクシュアル当事者として、ゆくゆくはカップルという生活形態を取らないすべての人々にとっても、そうであることによって生き辛さを強いられることの無い社会が作られて欲しいと願います。「私は結婚しないから関係無い」ではなく、社会を形作る価値観に大きく影響する事柄なので、結婚しない人々に向けられる目にも関わってくるはず。少なくとも、議論のきっかけにはなる。良い結果が出て欲しいものです。
