ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

6つの質問について -中編-

昨日の記事の続きです。詳しくは下記リンクをご参照ください。

julia88h.hatenablog.com

 

②恋愛作品はどう思う?

ツイートではこう書きました。

コンテンツとして触れることはありますが、それメインのものを進んで視聴することはしないかなと思います。あくまでファンタジーというか。共感というよりは一歩引いて見るような感じでしょうか。

まぁその通りっちゃその通りです。作品の中で恋愛=異性間のモノアモリー描写がなされること自体は別に何とも思いませんが、それがメインとなったいわゆるラブロマンスとかは全然食指が動きませんでした。なので、高校進学後すぐに中学時代の部活メンバーで映画「世界の中心で、愛をさけぶ」を観に行くことになった時は終始乗り気でなかったことを強く覚えています。他のメンバーが皆すすり泣いている中で自分一人だけ冷めていて。その時は自分に引き寄せて感じるものが何も無かったですね。

ただ、ここ数年になって異性間のモノアモリー以外の恋愛が描かれた作品も少しずつ触れる機会が増えました。と言っても、恋愛への興味というよりは作中の*1性的マイノリティ描写への関心が中心。こうしたことを考える前だった学生時代に幾つか百合作品に触れたこともありましたが、(読み手が自己を投影する存在たる)主人公が男性ではない故に惹かれたのかも知れません。男性主人公の恋愛ものってなんか自分を重ねられなくて。多分自分が男性であることを意識したくなかったのでしょうね。薄い本でも、男性の局部が出てくると紙の中のソレとは裏腹に萎えてしまいましたし。

 

③告白されたらどう思う?

お受けできないのはそうなのですが、「え、私なんかに?嘘でしょ?」と慌てると思います。

これは偏に非モテの私は告白されたことが無いからというのが大きな理由でしょうね。そもそも自分に恋愛感情が向けられ告白されるという想定自体が無い。恋愛というものがわからないこととか自己評価の問題とかが絡み合っているのでしょうが。だから、びっくりして信じられず慌ててしまうのだと思うのです。

残念ながらこのテーマは想像の域を出ない話ばかりになってしまいますが、一つだけはっきり感じた経験が。*22019年の初め頃に急遽出演が決まったとあるイベントのリハーサル後でした。急遽だったので平日夜にもリハがあり、仕事帰りだったので私はメンズスーツ。でもベースメイクだけはしていたんですね。リハが終わって駅までの方向が一緒になった男性がいまして。性別移行前から私を知っておられるのですが、やたらと顔を見ては『いやぁ美しくなって』と連呼されたんですね。それで私がまず感じたのが嬉しいとか感謝とかではなく、*3ぞわっとした感覚」で。相手は単純に褒めただけなのかも知れませんが、素直に喜べなくて。その後はこちらから少しずつ何とか話を逸らせていけましたが、「早く話題を変えたい!」という思いが先行したのは自分でもその感覚と共に驚きました。恐らくは色目を使われた(と私が感じた)ことへの嫌悪感だったのだろうと振り返って思います。

余談が長くなってしまいました。これは例外中の例外として、今後もこの手のことには縁無く歩んでいくことでしょう。

 

あぁまた、こんな長くなるつもりじゃ。④⑤⑥はセットで書いた方が良さそうなので、後編にて。

*1:そういえばTSものは小学生時代から興味を持って読んでいましたね。

*2:当時はまだGIDの確定診断も出ていません。

*3:GID治療もまともに始まっていない中で今以上に容姿に自信が無かったのも勿論ですが、それとは別の感覚だったのです。