ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

母方祖母一周忌法要

この日が来ました。逝去とほぼ同時刻に起床。動きたくなく少しばかりぬいぐるみと一緒にごろごろ。電車の時間を調べてそろそろ、と朝食。ボクサーパンツをトランクスに、ヘアアイロンをヘアジェルに持ち替えて支度をし、久々に穿いた夏用スーツのスラックスがウエストもヒップもきつくなっていないことに落胆する。髪をセットし鞄を持って、お昼に練習があるからと離脱する用のダミーの楽器ケースも背負って。外見については今できる万全の準備を以て出動しました。お腹はずっと痛みっぱなし。


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駅から歩いて寺へ辿り着くと、下足箱には靴が二足。参列者はどうやら我々3人だけらしい。祖母のきょうだいやその他親戚の姿も無し。まず廊下で実母と顔を合わせたので挨拶、すると実母は即二度見。獲物を見つけたかのようにしめしめと。『〇〇君眉毛細くなってるー』と。でもまだ見てくる。嫌な予感しかしないので、一旦トイレに避難。3分程して控室に入り、実父とも顔を合わせました。

まず言及されるはやはり髪。オールバックにして、後ろは襟辺りの適当な長さであるとはぐらかす。しかし実母は後ろから見たいと聞かず。私は実母が急須を取って戻る際に後ろを取られ、ワイシャツの襟を実母につままれ中を覗かれてしまいました。嫌な予感は当たるもの。急に距離を詰めてきて許可も無く私に触る無神経さに腹を立てるも、実母はどこ吹く風。今まではこちらだって多少は実母を大切に思おうとしていたわけですが、私の中での実母の大切さ度合いがはっきり減っていくのが肌で感じられました。

一方、視力が落ちたという実父は齢73ともあって流石に白髪が増えていて少しずつ年相応に近づいているのがわかります。積極的な粘着が実母よりは少ない(無いとは言ってない)分、取り返しのつかなくなる前にこちらも何かしらのアクションはかけたい所だが。青色青光なので私は青色白光にはなれない、とでも言えば伝わるかね。

 

真言宗の読経は、聞き慣れた浄土真宗のものとは違いますね。純粋な気持ちで弔いたいと思いながら、焼香をし手を合わせる。立ち上る煙がとろけて消えて、あの世とこの世が溶け合うようにも見える。読経後に墓参の誘いもあったが、楽器を持って行きスケジュールを伝えておいたのが幸いしてそちらは免除。行きたいけど…という気持ちだけは出しておきました。実際行きたいもの。自分だけで今年中には墓参へ行っておきたいな。実家に来いとの要請には絶対応じたくないけどな!!

 

…電車に乗った帰り道、お腹の痛みなんて何処かへ行ってしまいましたよ。これまたわかりやすいったら。滞在時間は1時間と少しでしたが、実母の無神経さにかなり消耗。それでも誤魔化したり"問いの次数を繰り上げ"たりしつつ、「決定的事態」は避けられたので御の字か。先延ばしではあるけれど。