ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

男の人!?

本日はお昼前から第一希望の物件の手続きに行ってまいりました。この2週間で数件見て回った中で、単身生活に必要十分且つ駅から一番近かった物件。自分の足で周囲を散策したり有識者の皆様からコメントを貰ったりしつつ出た結論は「駅近しか勝たん」でした。

管理するのは老夫婦2人が営む古くからある街の不動産屋さん。原則は連帯保証人必須の所、事情を話したら賃貸保証会社の利用に応じてくださるなど、大手やチェーンには無い融通を効かせてくれて感謝。但し、こちらが何も質問しないと全てわかった前提で話が進んでいくので、下手をすると情報が曖昧なまま身に覚えの無いお金が発生していたかも。その辺は他社と並行して進めていたことで確認癖が付いていた自分を褒めたいです。それでも抜けが0とは限りませんがね。

 

いざ手続き……とは言ったものの、今日できるのは費用や今後に関する詳細確認と申込書への記入のみ。保証会社の審査が通った暁には晴れて正式な契約・支払に至るというわけです。いうなればラスボス戦の前に装備やアイテムを整える段階。ここを無視して飛び込めば、当然返り討ちです。保証会社を滅多に使わないという社長さん(でもあり大家さんでもある)。言われていなくても必要そうな書類は取り敢えず揃えて持参しました。印鑑登録証明書とか在職証明書とか預金通帳とか諸々。持参した分のコピーと不動産屋/保証会社双方の申込書への記入と質問を終え、社長さんがそれをチェックし始めました。すると保証会社の書類のとある箇所で手が止まり……

『えっ、これ……男の人!?』

 

あの。こっちが「えっ」なんですがそれは。

内見希望のメールから内見当日、そして本日に至るまで、やり取りがスムーズに行っていたのは私がただの男にしか見えていないからだと思っていたんです。メールの時点でフリガナは伝えていたし、顔を合わせてからも敢えて低めに話していたし、マイナンバーカードもこの段階で既に見せていたし。完ノンパスさまさまだなと。それがよ、性別欄「男」の○を見て割とガチめに驚きのリアクションされたら……こっちも反応に困りますって。今の今まで違うと思っていたんかい。

まぁ、ここで咄嗟に「いまどきロン毛の男子も別に珍しくないと思いますけど……w」と返せたのはファインプレーでしたね私。社長さんに対してはざっくりですが「古いタイプの人」な印象はあったので、見た目で拒否される可能性まで考えた上で返答を仕込んでおいただけなんですが。ところが社長さん『いやぁでもホラ、所作とかが』って返してくるんだもの。そこまでは予想していなかったなぁ……そうかぁ……日々の擬態への自信を失くすよ……

それでも『俺は見た目とかじゃなく人で判断するから』と言ってくださったのは素直に嬉しかったですねぇ。これ以上の"真実"を話すには至らなかったけれども、メールや内見時のやり取りを明るく丁寧に迅速にやれたおかげです。こういう基本的なコミュニケーションを欠かさないことが良い方向に繋がっていくのだと改めて実感しました。『お互いの信頼関係でやっているから』と頻りに社長さんは仰っていました。エンドユーザ側が理論武装をしていないとなあなあで済ませられる可能性がある一方で、好印象を抱かせることができれば他ではできない融通の効かせ方をしてくれる。腐っても昭和の人間なせいか、こういう所にありがたみを覚えるんですよね……。ただ、確実に人は選びますね。

 

ということで、保証会社の審査結果が出たら連絡を頂けることとなって本日分の手続きは終了。いったい何を見られることやら……通ってくれればいいのですが。友人が数日前に第一希望の審査落ちをしたと聞いているので心配でたまりません。ダメだったら第二希望へ。そこで確定。第三以降はお断りの連絡を入れていこうかと思っています。