今年は開催10回目となるTOKYO RAINBOW PRIDE。しかしCOVID-19の影響で昨年に続きオンラインのみでの開催となりました。だからこそ参加できるとの声はあるしそれも勿論大切な意見ではありますが、リアルの場が無いとどうしても特別感は薄れてしまいます。ハレとケの境界が揺らぐ感じ、或いはケがハレを飲み込んでいくような感じでしょうか。
さて、今年も公式がハッシュタグでの発信を呼びかけていたので私もそれに乗っかり下記のツイートを投稿しました。
性別移行を諦めかけているMtFです。中年からの治療、生まれ持った体格等でどうしても男性にしか見られません。それでもせめて指をさして笑わないでほしい。すれ違いざまにキモいと言わないでほしい。ドン引きしないでほしい。波風立てず、生きたい。
— じゅり (@julia88h) 2021年4月24日
#おうちでプライド2021 #声をあげる世界を変える
ネガティブに見えるかも知れません。でも、これが私の現実なんです。肯定はしなくてもいいから積極的否定はしないでくれ。安心して外を出歩くくらいはさせてくれ。
昨年くらいからかな、TRPに没入できなくなってきているのを感じていて。それには、活動家様達がLGBTQを殊更に明るく取り上げてキラキラしたことしか言わなくなっていることが大きく影響しています。治療を始めてからの期間が経つに連れて、美辞麗句だけでは語れない現実が実体験として見えて・感じられてきます。まだまだ「理解のある社会」なんて都心の大企業や有名校に一握りで、それ以外は排他的。生まれた性別のまま生き、その反対の性別を愛して家庭と子を成す。これが強く期待されている世界です。東京都にだって現に存在する世界。『ルールを変えたい』と共同代表は言うけれど、明文化されたそれらよりも暗黙の了解をこそ変えていかないと、性的マイノリティが生き易い社会は来ないのではないでしょうか。
だからこそ、今年の私は現実を声にあげました。特にタブー視されがちなトランス当事者の見た目問題に関することを。プライドを持つのは言うは易く行うは難し。軽々しくHappy Prideとは言えません。あくまで地に足を着けてこう言います。
I cannot have pride yet.