ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

セミファイナル

死にかけのセミが地面でバタバタ暴れるアレではありません。最後の、1つ前。遂に髭脱毛もここまで来ました23回目。男も美しくあれと謳われる中にあって段々とその原型を留めなくなっていった私も、今日を入れてあと2回で契約満了となります。

早めに到着し受付を済ませると、育毛剤の割引と無料の頭皮チェックを勧められました。塗り薬タイプの育毛剤ならまだ少しだけど家にあるし、2日連続通院なので今日はなるべく早く帰りたかったし、今回はパス。次回もまだキャンペーンが続いていたら頭皮チェックは受けようかな。"大元"をやっつけない限り、薄毛の恐怖は付きまとうのでね。

 

さぁ、いざ照射。今回担当のM看護師、前回を上回るとんでもなく丁寧な施術をして頂きました!顔の部位による毛の状態をじっくり見てくださり、産毛の1本も逃すまいとする物凄く念入りなシェービング。フェリエでこんなにガシガシやられるなんて。皮膚をこすらないで、とは言えませんね。レーザーの方が負荷も強い。

笑気麻酔を吸いながら『ご提案なんですが……』との前置きで言われたのは、なんと前回より更に強い出力。毛が『本当に薄くなった方にしかご提案していない』らしく不安はありましたが、ここを乗り越えなければ髭の根絶はできないと思い提案を飲みました。ただし首から顎だけ。ここが一番髭もとい産毛が目立つ部位だったので。まぁ、あまりの痛さに頬から先は音を上げたというのもありますが。いや冗談抜きにそのレベルで痛かった……過去に12〜3回YAGレーザーを経験していても「こんな痛いってあるの……」と思うレベル。まずい。人間にやっちゃいけない。後半の頬・もみあげ・口周りも痛いは痛いけどかわいく感じましたよ……何あれ。

 

で、こんなヤバイレーザーを当てられたのも、M看護師曰く『今までお会いした中で5本の指に入る薄さ』だったからだそうな。営業トーク込みだとは思うが、悪い気はしない。

……いや、私が脱毛前の自分の姿に引きずられ過ぎているのかも知れないな。どうしてもそこで自己認識が固定されていて、『正直私の顔の毛より薄いと思います』と女性から言われても今までそうだとは受け取れなかった。相当な剛毛だったけど、根絶には至っていないけど、「顔に生えているのは産毛」と言える水準にはなれた……のかね私も。当たり前の話だけど、産毛だって剃らなきゃいけませんものね。ずっと全く剃らずにいられるなんてあり得ない。元が元なだけに見出せずいた妥協点は、8月末の契約満了時に辿り着けるのかも知れません。

 

それにしても『薄くなると産毛が目立つ』というのはおっしゃる通りで。生え方もまばらになるから、ピンポイントで気になっちゃうんだよね。でも、4年もかけたのだから、デイリーの髭剃りがウィークリーの産毛剃りになってくれないと流石に割が合わないですよ。

残すところあと1回。齢32の内に全てが終わる。

 

No pain, no gain.