ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

オープンカテゴリ

リア・トーマス選手の出場が水泳界……というよりもフェミニスト界隈に物議を醸して久しい昨今、国際水泳連盟が以下のような方針を表明したそうです。

 

www.afpbb.com

 

一部の人は「自称女子」カテゴリだと下衆い中学生みたいな騒ぎ方をしていますが、「オープンカテゴリ」という包括的な名称を用いているのだから、大人しく正確な言葉を使いましょうよ。……とは言っても、話題になり易いのはどうしてもMtの方。生まれの性別での第二次性徴により体格に差がついてしまうこともあり、女性枠で出場する為にはかなり早期の治療が必要とのこと(国際水泳連盟のInclusion Policyより)。

 

Male-to-female transgender athletes (transgender women) and athletes with 46 XY DSD whose legal gender and/or gender identity is female are eligible to compete in the women’s category in FINA competitions and to set FINA World Records in the women’s category in FINA competitions and in other events recognised by FINA if they can establish to FINA’s comfortable satisfaction that they have not experienced any part of male puberty beyond Tanner Stage 2 or before age 12, whichever is later. 

 

誰もが早期治療を受けられるわけでは当然無いので条件が厳しいのではと思う一方、ここを過ぎると体格差が広がり過ぎるのも確かにそうで。「オープン」と言いつつ追いやられる枠になってしまわないかとの懸念はあります。ただ、必要な区別は行いつつも参加の機会を確保しているのもまた事実。

私にとっての音楽が(アマチュアながら)そうであるように、アスリートにとっては当該競技は人生を捧げる価値があるもののはず。簡単に辞めろなどと言える類のことではないからこそ、アスリートの競技参加ができるだけ制限されないような議論を医学界・スポーツ界共に進めてほしいものです。男女の第二次性徴や男女双方のホルモンの作用がどうしても非対称な以上、それを前提としつつではありますが。

 

英語ですが、一次ソースとなるプレスリリースは以下リンクより。

www.fina.org