ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

訳語

でしたよね、性自認って。gender identityの。

www.sankei.com

それが「防波堤役」のこの方によると、

『性別は自分で決めることができるという性自認の論理は問題がある。』

性自認を掲げる『トランスジェンダリズム』の運動』

性自認の問題点に気づき』

 

などという言い方がなされている。記事の冒頭においても

『男女の性別は生まれつきの性別ではなく、本人が決めるべきだという「性自認」の考え方』

と書かれており、無学な他称TERFこと私でも流石に「何馬鹿なこと言ってんだ」と感じましたよ。いや、氏に倣って「しょもな。なんなん?」と言ったほうがこの場は適切ですかね。

gender identityの訳語が性自認だと思っていたのが、いつの間にか考え方の枠組みということにされてしまっている。先の記事で『性自認』と書かれている所を全てgender identityと読み替えようとすると、訳がわからなくなります。恐らく氏をはじめとするジェンダークリティカル論客が言いたいのは、「本人が自称した通りの性別として遇さなければならず、そうしないことは差別である」という「性自認至上主義」のことなのではないかと。なお、この"主義"が現実に即しているかというと私は疑問符。

 

氏が関わってきたLGBTQ関係各種団体はどうやら今かなり大変な状況の様子。動向は今後も注視していくつもり。……しかし、言葉は正確な使い方をした方が良いんじゃないかと思います。本来の使い方から逸脱していってジャーゴン化してそれが下手に広まってしまうと、迷惑を被るのは当事者自身だと考えているので。