ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

グラデーション

明けましておめでとう存じます。旧年中は大変お世話になりました。

 

さて、今年も朝早くから初日の出を見に行っておりました。ギリギリのタイミングで電車とバスを乗り継いで海側へ。実は港湾局の初日の出鑑賞会に当選したので、展望台からご来光を拝めることになったのです。

暗い内に現地へ到着。30分ほど待ったでしょうか。深い紫紺の空が次第に白んできて、雲の縁も光を帯びて来ました。カメラから目を離すと次にはもう違う顔を見せる海と空に魅せられる。刻一刻と見える色が変わっていく中、黄金に輝く素晴らしい初日の出により快晴で2022年が幕を開けました。

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高い所から見ることができたのは幸運でしたが、こうも秒単位で景色が変わっていくとなると、肉眼こそ最高のファインダーではなかろうかと感じます。加えて、カメラは美しい瞬間を切り取り残すことができますが、現実は切り取った瞬間瞬間だけでなくグラデーションなのだということも併せて実感。それは勿論、見える景色だけでなく私達人間の在り方も。そう信じたい。

 

「分針進めど時針は進まず」だった2021年。2022年は「痛みを引き受ける」1年にできればと思います。傷付くのを恐れて現状を打開できる可能性を自ら潰さないように、昨年に撒いた流言飛語で踏み付けた人達の苦しみから目を逸らさないように、喪う悲しみに負けないように。

本年も宜しくお願い申し上げます。