ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

前立腺炎

先月から悩まされていた膀胱周辺の痛み。近所の泌尿器科で出された薬を飲んで一旦は弱まったのですが、正直あまり改善は見られず。またぶり返してきたので3月頭には結局いつもの泌尿器科を受診しました。私の事情を知っていることもあり、説明も詳細にできるし検査への抵抗感もだいぶ下がるってものです。いや勿論、局部を晒すなんて最悪も最悪だけれど、カミングアウト済且つ他にも多くの"同業者"を診ている医師だからこその信用がある。エコー検査をとても丁寧に行ってくださり、膀胱壁が少し厚くなっておりそれは「前立腺炎」によるものだという診断が出ました。

 

前立腺。膀胱炎だったらどれだけ良かったことか。いや症状に対して適切な対策を教えてもらい必要な分量の薬を処方してくださったのだし、膀胱炎の患者さんにも失礼なのはわかりますが。それでも前立腺というAMAB特有の臓器を悪くしてしまったことで、「あぁ結局私は"身体男性"なのだ」という事実を突き付けられたショックは大きかったですよ。女性ホルモン投与の影響で、前立腺疾患の心配は無いとも思っていましたから。けれど、なってしまったものは仕方が無い。抗菌剤を再び服用し、2週間経って再検査をする頃にはどうにか症状が治まりました。それがつい10日ほど前のことです。抗菌剤ではない方の薬は少し余ったので、頓服用に残してあります。二度と同じことは起こってほしくないですが、慢性化しやすいらしいので。年度末は体調不良に悩まされましたが、何とか持ち直すことができて良かったです。

 

年度末感の無い記事でしたが、一応今日は3/31ということなので、新宿の例のデモの開会と出発だけ見届けてきました。団体としての対応はいただけないことだらけですが、世話になった方がお手伝いされていることもあってどうにも見限れず。中に入らなかったのは思想信条が異なるというのもありますが、特に可視化という点には手放しでの賛同を私はしかねるので。存在させられるということは、標的になるということ。隠れ続けることができるならば(私はできているので)、露わにされない方が都合が良いのです。

それでも見物だけとは言え足を運んでしまっているし。ノンバイナリフラッグが掲げられたことやたまたま植えられていたパンジーの配色に嬉しさを覚えてしまっているし、私はどうしたいんだか。「他称TRA」と「他称TERF」その両陣営が納得し安心できる、極論でない社会はあるのでしょうか。前立腺炎の影響もあって「結局、男は男」との信念がより強まりつつある中で、両方の顔を同時に見ることの難しさを感じます。

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