今月半ば、正月ぶりに実家の両親と顔を合わせる機会がありました。乗り気ではなかったのですが、年始の"軟化"を見たことや実父の喜寿祝い(=残された時間が必ずしも長いとは言えない)ということから、断固拒否する気持ちにはなれず。なんだか、私の側がかつてのように距離を取ろうにも取れなくなりつつあるのを感じています。まぁ、こちらは自身のセクシュアリティについて一切カミングアウトしていないにしても、言うてお互いある程度色んな変化を経た後なので、往時のような過干渉は鳴りを潜めている……とは思います。
実父は敬虔な仏教徒なので、プレゼントとしてとあるお寺で頂いてきた限定アイテムを手渡しました。そこまでお金をかけられないという個人的な懐事情はありつつも、言い方は悪いがプライスレスさで「恩を売る」感じにもできたのではないでしょうか。
ただ、頻りに言われた『免許を取れ』はいくら援助があろうとも応じたくはないですね。実父が返納を考える歳なのはわかるけれども、実母は歳が離れていてまだ運転できるし、公共交通機関やタクシーだって大いに使えばいいのでは。それにそもそもの話として四肢がそれぞれ違う動きをするなど、協調運動に困難を抱える身で合格できるとは思えません。以前少しだけ車を触らせてもらった時に悟りましたが、クラッチ操作の力加減からして全くできませんでしたから(ドヤ顔で言うことではない)。万が一取れても、事あるごとに実家から呼び出されていいように使われる可能性が高いし。"軟化"があっても、私は完全に両親を赦したわけではないので。私がLGBTなら大問題だと一度でも言い、結婚(異性婚)や男らしさや父親になることを何度も何度も求めてきた人達を。「性別欄と読み仮名が無い身分証」という点では、運転免許証が羨ましいとは思いますがね。
なおこの時の流れで来月末にも自分の誕生日で会食の席を設けることとなってしまったので、また1ヶ月後には両親と相対します。私のセクシュアリティや実家自体の終活といった「決定的」な話は殆どできなかったので、そういった話もぼちぼち出るのでしょうか。そこで思いっきし否定してくれれば、きっぱり離れる決意ができるけれど、そううまく(？)はいかないのだろうな。
