ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

合宿の代わりに

大型連休期間を使って私が入っている楽団で強化練習をすることになりました。泊まらないというだけで「通い合宿」みたいなものではありますが、公演に向けて集中して取り組める期間です。

 

普段よりも密度の濃い練習は疲労感も相応に。それでも、合宿でなくて良かったと私は思っています。やっぱりね、合宿ともなれば宿泊と入浴が付きまといますからね……。部屋だと同じ場所での着替え、ましてや入浴。こっちは大浴場だけでなく部屋のお風呂が使えれば大丈夫だけど。意外と同室宿泊の方がメンタルがもたないような気がする。寝ていなければともかく、睡眠時の弛緩した姿を見られるのが無理。……って、これはジェンダー云々とは無関係だが、まぁ私個人の要因も複合しているということで一つ。

でも人間ってそういうものでしょ。ジェンダーはその人の構成要素ではあっても全てではない。私の場合は、それが生活していく上で無視できないレベルで影響を及ぼしているって話なのよ。「合宿ではなくなった」所から色々想像していくと、つくづく今回の形式になって良かったと思います。学齢期の宿泊行事、よく行けていたな……。

 

こう言うのは不謹慎ですが、コロナ禍で命拾いをした格好です。さて、もう少し頑張ろう。

耳鼻咽喉科 Bスポット療法 #45

だいぶ空いてしまいました。3週間ほどでしょうか。長い休診期間があったため代診医師がいたとは言え、公私共に忙しかったこともありどうも足が向かず。今日は休診明けだからさぞ混むだろうなと思ったら、座席にも空きがあってそこまでではなさそうでした。大型連休の合間だからですかね。1時間かからなかったのは助かる。

 

月末くらいには患部が痛い時もあったし、また強くなっているかと思いきや……『少し良くなっていますよ』と意外な評価。それでも久し振りの処置はヒリヒリする。広いんだよ上咽頭って。

瀉血の意味もある(と思われる)この治療。ここ数日絶不調だった体調が、少しずつでも回復していくと良いな。

 

No pain, no gain.

転居から1年

が、経ちました。正確には鍵やインフラの手続きをした日で、まだ荷物を運びこんではいなかったのだけれどね。

 

まだ1年、もう1年。住んでみて思ったのは、とにかく静かだということ。旧居時代の利便性を犠牲にした結果、休日のおうち時間に静寂を手に入れました。交通の便は寧ろ良くなっているので、もし今後引っ越すことがあったとしても大きく動くことは無いだろうなと思っています。医療機関へのアクセスも考えるとなおのこと。

QOLが上がったと思う所は、何よりバストイレ別。掃除が楽だしトイレという空間が落ち着くのよ。ただ、これに満足すると次は独立洗面台があればなお良かったなぁと欲が出てくる。歯磨きとかスキンケアとか、それだけをできる場所ってのはやっぱり欲しい。家賃の都合で厳しいので、夢想するだけに留めておきますが。

あとは家具を自分で買い揃えたので、そこに対する満足感も大きいですね。制約が無い故の難しさもあったけれど、そこも含めて楽しみでした。ほら、カタログを眺めるのって楽しいじゃん?まぁ、買って使ってみての課題も見つかったので、適宜ジモティー等で入れ替えつつの城づくりと考えています。

 

しかしまぁ、物は溜まり過ぎましたね……。いや、整理しきれないまま無理矢理に詰め込んで引っ越しをしたから、旧居からのツケを払いきれていないだけとも言う。大型連休中に断捨離と模様替えをしたいと思っていたが、意外と予定が詰まっているので厳しそう。休日にちょびちょびと進めようか。ふぅ。

2年ぶりの乳腺外科

昨日の勉強会(オフライン)が約2年ぶりでしたが、こちらもでした→乳腺外科。

先週くらいから右の腋窩リンパ節が張っている感覚があり、右の乳房に触れてみるとこちらもかなりの張りが。行った方が良いとは思っていたので意を決して乳腺外科に電話をかけてみたら、なんとまぁ、『実は明日でしたら診察枠がある』とのこと。善は急げということで朝一で受診してきました。

今日は急だったこともあってか触診のみの対応に。この時点でまずいことになったらどうしよう……と不安たっぷり。医師の見立てとしては『腫瘤という感じではなく乳房が張っている』、『確かに右腋の方が左よりゴリっとしているが、明らかにリンパ節かどうかはわからない』とのこと。症状の「座」を断定こそできないものの、触診の段階で危ういような状態ではなかったので、ひとまずは安心といったところでしょうか。病変ではないとなると、ホルモン注射とか塗り薬を多めに塗ったとか思い当たる節もある上に、睾丸摘出に伴い顕著に反応した可能性も。ともあれ、1ヶ月後にエコー検査を受けることになりました。何も悪い所がありませんように。

 

なおこちらの乳腺外科は総合病院の中にあるのですが、初診の段階でカミングアウト済です。女性化乳房症への対応可能と標榜しているとさ、身体男性としてはやっぱり受診のハードルが下がるんですよ。ホルモン治療に当たってはついて回ることだしね。予約の際に電話口の担当者が、私のカルテの情報から『男性とのことですが』と確認を取ってきたんです。登録上はわかっていることとは言え、久々だし改めてGIDにてホルモン治療を受けている旨を伝えまして。そこで返ってきた『大丈夫ですよ』、その言葉に本当に安心しましてね……。典型的でない事情を抱えた患者でも気兼ね無く受診できることがどれだけありがたいか。噛み締めましたとも。感謝、感謝です。

新・職場とセクシュアリティ #10

今日は定例の勉強会だったのですが、なんと!2年2ヶ月ぶりにオフラインでのリアル開催。決まってから当日までで情勢の急激な悪化も無く、懐かしの場所へ足を運びました。扉を開けるとお世話になっている主催者さんの他にも知った顔が。最後にリアルでお会いしたのはコロナ禍前。お元気そうで何よりです。

 

2年の歳月で変わらないものがあれば、変わるものもあり。メンバーの様子や食事をした店の料理の味は以前のまま。しかし私のイデオロギーはというと真逆に変遷してしまいましたね。今回の事例が「トランス女性のフリーランサーと、勤務先の職員が持つトランスへの偏見」に関してだったこともあり複雑でした。当事者本人に益することは○○だと思う……と意見を述べる一方で、偏見を持つ職員側の価値観や最近のヘイトと他称される発言の方にも同意できてしまう。二枚舌、二重人格、そうなのかも知ません。*1良く解釈すれば"敵情"を知ったことで"相手"の出方を高精度で予測できるが、悪く解釈すればその場だけ善人のフリをした風見鶏。

ただ、突き詰めれば「私は社会・家庭・外見等の種々条件によりアイデンティティに沿った暮らしができる見込みが無いので、多数派の価値観に沿って弁えて生きていきます」という話でもある。トランス当事者も一枚岩ではないから、この「私は」というのがミソで、そこから先の一線は容易に踏み越えるべきではないのでしょう。ここで如何に自制できるかがカギなのだと思います。

 

この2年間でできてしまったイデオロギーの差は勿論急には埋まりません。しかし、意見を交わす場だからこそ、一般論ではなく主語を「私」に置くことは忘れないよう自戒したい。それこそが健全な議論に必要なことだろうから。TRAとTERFを経た私が、久し振りにリアル開催の勉強会に出て思ったことでした。

*1:良く=会の場の価値観に相応しく、悪く=会とは真っ向から反する価値観、とも言う。

不本意なのはどちらか

ネクタイ着用が一旦は終わる4月末。丸2ヶ月以上空いてしまった美容室に行ってきました。

今回もまた現状維持……ではなく、思い切って8cmほど切ることに。題して「会食接待が避けられないのなら、いっそ髪も隠さない短めのスタイルで少しずつ職場の目を馴染ませるぞ作戦」。正直、長めの髪型を持て余している感覚がありました。私の不器用さではアレンジの幅も狭い上に、平日は隠して過ごしているわけだから、伸ばしておくうまみがぶっちゃけ無い。短い方が、ボブだったりウルフだったり試してみたいスタイルも多かった。加えて、不自然な隠し方ではなく職場でもギリギリ許容される(と信じたい)範囲の長さで周りの目を馴染ませておいた方が追い追い都合が良い(ということにしておく)。なら短くしてみたいぞ!ってなもんで、奇しくも1年ぶりのばっさりカットと相成りました。

今回はメンテではなくがっつりイメチェンだったせいで、担当してくださるオーナーには結果的に注文が多くなってしまい恐縮するばかり。私が今までと比べて振り切った依頼を次々にしていくので、『本当に大丈夫ですか?』と逆に心配させてしまったみたいで申し訳無い……。職場での話から切り出したのもあってか不本意に見えたのかも知れないけれど、寧ろ私からはあちらの方が不本意そうに映ったくらい。大丈夫です。私はその気で腹決めて依頼していますので。

 

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結果、丸みの出るレイヤーを入れてもらって襟足の外ハネアレンジもしやすい感じに。見ていてもかなり大胆にカットしていく様子でしたし、相当な量を削ったようです。事実、軽い!耳にかけなければ台形のシルエットが出る切りっぱなしボブ、耳にかけて毛先をハネさせればウルフボブにも近いスタイルに。今までの「平日と休日」という垣根が低くなり、より「(単なる)スタイルの使い分け」という色が出てきたように感じます。

もしかしたら前髪はもう少し短くても良かったかも知れないけれど、やり過ぎてオトコ味が強くなるくらいならこれでもヨシ。襟足は『伸びるの早い』し、また1ヶ月半〜2ヶ月間の経過を見ながらセットのし方を探っていこう。

 

今日は予想外な要求をこれでもかと投げてしまいましたが、応じてくださりありがとうございました。私にとってはチャレンジでもあるので、腹は決めたつもりだったけれど連休明けの職場での反応は正直怖いです。今までの均衡は確実に崩れるだろうから、良い方向に運ばせたいと強く思います。

除湿

私負けましたわ(回文)。

 

まだ4月だというのに、数週前から比べると異様な湿気で遂に除湿を点けてしまいました。職場の先輩も自室で点けたとの話を伺い、帰宅時に全身がベタベタだったので耐えられなかった。

点けたらそりゃぁもう快適です。皮膚がサラサラ。でももうすぐ雨も止むし流石にこの数日だけだと信じたいから、除湿はできれば1ヶ月くらいサヨナラしたいわ。ただ難点は、自室の除湿が結構寒いこと。最弱設定でもだいぶひんやりするのです。ベッドの位置もあるけれど、寝る時ばかりは消しますね。

 

今考えているのは、大型連休中にベッドを移動させること。引っ越しの時点で位置決めを誤ったかなぁ……という気が実際している。取り敢えずは床に溢れる物達をどうにかしないと、他の家具を退避させておくスペースが確保できない。手狭なのは職場の執務室だけで十分だよ。あー、どうにかしないとな。