靴

魅力的な靴があっても、それと足が合うかはまた別の話で。

私の足は27cmで甲高幅広。メンズでもワンサイズ上か同サイズの4Eを選ばないと入りません。ユニセックスなアイテムであるスニーカーも、幅広のものを履くとたちまちメンズ感が出てしまうのが悩みどころ。

現在愛用の靴はよくある細身のキャンバススニーカー、28cmです👟。カジュアルで1足持っているのでもう少しかっちりめの物が欲しかったのと昨日の演奏会の衣装の件もあり、今月頭からパンプスを探していました。

「レディース パンプス 大きなサイズ」等で検索しても、出てきて26.5cm。27cmがあっても幅が狭過ぎたりヒールが高かったり👠となかなか合わず(身長が176cmあるのでヒールありだと余計に大きくなってしまうのが嫌)。

頼みの綱のマルイ「らくちんきれいシューズ」も生憎最大で27cm。ワイド幅の用意はあっても甲高のせいで爪先がきつい…。

ヴェリココ(velikoko)の通販|マルイ

半ば絶望の中、東洋通商社による大きな靴専門通販サイト「ChouShoe」にて28・29cmのパンプスを発見。

大きいサイズのレディース靴 ChouShoe [シュシュ]

28cmでは爪先がややきつく、29cmは逆にやや緩いものの厚手の靴下やインソールで対応可能ということで、昨日の演奏会はこちらのパンプスを履いて臨みました。

タッセルがかわいいエナメルの黒パンプス。サイズ感について上述の通り課題が残ることもあり、フォーマルスタイル専用にして普段使いのかっちりめの靴があればなと実はちょっと思っています。

ユニセックスでサイズ展開も豊富なものだと、やっぱりローファー👞でしょうか。黒と茶色、どっちがいいかな。幾ら今は私服になれるのが休日のみと言っても、1足ばかり履いていたらすぐボロボロになってしまうものね。

演奏会

今日は初夏から練習をしてきたオーケストラの演奏会でした。勉強になることも多く友達もできて、実りの多い5ヶ月弱でした。

 この演奏会で何が嬉しかったかというと、衣装に男女指定が無かったことです。いわゆるモノクロのフォーマルスタイルであれば他を問わないという形で、私も今日晴れてブラウス&パンプスデビューを飾りました。ワンポイントにはイヤリング。髪が伸びて、且つ同じような取り決めの演奏会があればドレスも欲しい…。

アマチュアオーケストラだけでなく、フォーマルな服装を求められる場では当たり前のように(思考停止的に？)男女指定を求められがち。今回のような取り組みが色々な場で行われることを願います。

疲れたので今日はこの辺で。

実家

に昨晩は泊まりました。原家族については心の準備が整ったら改めて筆をとるつもりです。

先月末に誕生日を迎えてからというもの、主に実母からの誕生祝いをしようとの連絡が厄介で。このまま放置していると自宅の方に乗り込まれる可能性があったので(引っ越し時に私が折れて合鍵を渡してしまったことは今でも後悔…)その”火消し”ということで。置きっぱなしの漫画を回収したいのもありましたが。

実家に着いて5分、後悔。

私が髪を伸ばしていることは前から快く思っていなかった実母。開口一番「髪どうしたの〜マッシュルームカットみたい！”アブナイ”よ〜」と髪を触ってくる。仕事帰りだったからサイドは耳にかけていましたが、後ろも伸びた…というかシルエット変わりましたからねぇ。食卓についてからも私の髪を見ては「女の子になっちゃったみたい」「女装でもしてんじゃないの」と笑う。いや、嗤う。実父も実父で昔気質の人間。「30になったからばっさり坊主にでもするのかと思った」「今の趣味もいいけど彼女は」と残念そうにぼやく。あと出掛けた相手の性別ばかり気にしたり。うるさい圧縮してzipにするぞ。実父だけに。

世間体にとても気を使い「良き親」であろうとする人達なので(なお当の私にとって良き親かは別)、食事やお風呂の用意はしてくれますし誕生祝いも頂きましたが、昔のように貴方がたの期待にはもう応えられませんし「普通」に囚われ過ぎている点は容認できません。

私も私でその場凌ぎで取り繕った返答をしてしまっているので、私の方から歩み寄りを拒否していると言われても仕方の無い部分は確かにあります。「薄毛になったら髪型自由にできないから今の内に」とか。両親の態度見ていると本音を話す気にもなれませんが…「普通」に戻そうと実家時代以上の干渉をしてくるのが目に見えているので。

夜は一番長い付き合いのピカチュウちゃんを抱っこして眠れたのでぐっすりでしたが、朝の帰り際に実父から追い討ち。私の幼稚園時代の友人が出産したそうで、その報せと一緒にこんな”アドバイス”。「皆どんどんそうなっているんだからお前も早く考えた方がいいぞ、一人で生活なんてできないんだから、若くて高く売れる間に。皆そうやって生活して切り拓いているんだから」。ここで「ハイハイ」とやり過ごすしかできない自分の弱さに情けなくなりますが、若くて高く売れる、は流石に無いですわ…。

いつかは面と向かって争わなければならないのだろうけど、きっと大戦争だろうなー。「ハートネットTV」の録画予約をこっそり入れたのが今の私にできるほんのささやかな抵抗。

…オーケストラの練習に向かう車窓でまたも実家が見えてしまった。明日が本番なので、スカート穿いて切り替えていきます。

喉

昨日の続き。

友達と食事の後に話し込んでいたら声と喉の話になり、「喉引っ込めてる？」と訊かれました。私は一瞬何のことかわからなかったのですが、発声時や普段から喉仏を引っ込めているのか？喉に負担は掛からないか？という意図の質問だったようです。

喉仏の有無もパス度に関わる重要な部分。ただ私はまだそこまで意識できておらず、声の高さや声質ばかりを気にしていました。

しかしどうやら、私の喉は喉仏がそこまで目立たないらしく。改めて鏡で見たり撮ったり街の殿方を見渡したりしてみましたが、割とフラットめでした。

※著者斜め下から。角度的にわかりにくいかもですが、ポコっと飛び出てはいません。仕事帰りのB面につきお目汚し失礼。

大き過ぎて首全体のラインにフィットしていて飛び出ているように見えない…という可能性も無きにしも非ずですが、目立たないということは隠す手間が省けるという訳で。これもまた不幸中の幸い…なのかな？

なんだか不幸中の幸いが多い気がしてきました。喉とか名前とか。あと何だろ、他にもあればいいのに。

声

私の地声はかなり低い。昔は活かしたことあれど、今ではすっかりコンプレックス。

声変わりが始まったのは中1の後半頃。中2になる頃には電話で父と間違われるようになりました。

音域としてはヘ音記号下線第一線のE=ミから上線第一線のE位(調子が良ければその上のF=ファ)まで。あくまで中高のクラス合唱の範疇ではありますが、男声バスの要とされるような声質でした(「流浪の民」のソロ経験あり)。音楽は好きだったので合唱や聖歌隊等の活動も少ししていました(第九は一度だけ歌った)が、性自認がはっきり言語化されていくに従って自身の声に抱く感情は変わってきました。

合唱で活きる声。でも男声。高い声、女性のような声を出したい。

トレーニングに関しては情報が非常に多いので未だ絞りきれていませんが、こちらのサイトを参考にしていくつもりです。

【電子版】あたらしい女声の教科書 (再配布) - MTFトランスガイド

声はどうしても日常で使うものなので、普段の生活でもなるべく高めでエッジを抜いた声を意識しています。元々そこまでガラガラ声ではなかったことは不幸？中の幸いでしょうか。たまーに「おっ？」と思える声が出る(≠出せる)こともありますが、時間を取ってトレーニングしていく必要性を感じる今日この頃。

この件で「乙女塾」様のボイスレッスンに一度顔を出したこともあるのですが、仕事や楽団の兼ね合いで時間が作れず継続を断念してしまったんですよね…せっかく代表からは「意外と高い方(の音域)いけますね」と言って頂けたというのに。

最近はヘ音記号の下の方の音域=今まで会話で使っていた音域を出さないようにしているので、出そうとするとちょっと変な感覚(そのまま出し方を忘れてしまえ！)。まぁ、こればかりは日々の積み重ねです。「声で一発」で判定されてしまうので。

全身脱毛 その2

契約してきました。やっぱりやらないと先へは進めないので。一括でそこそこ大きな金額でしたが(去年買った楽器に匹敵する)、QOLを上げるための大事な投資。

契約後は部位の撮影へ。身体的性別が男性なので担当も男性看護師。威圧感0の良い雰囲気の方でしたが、自分にとっては「異性に裸をとられている」感覚は否めず。女性なら同性になるかというとそういう訳でもないので難しいところですが、それはそれと割り切って。

初施術は来月頭。痛みを伴う(身体の)改革を断行します。

新しいスーツ

8月頭にオーダーしたものが完成し、今日受け取ってきました！スーツをオーダーしたのは、有楽町マルイにて「みんなのオーダー」という幅広いサイズ展開をしている「サイズショップ ビサルノ」様。認定NPO法人ReBitと共同で行われたスーツ相談会で注目を浴びているショップです。

Tokyo Rainbow Prideで知り合った相互さんからマルイでスーツをオーダーしたとの話を聴いたのが、今回のスーツ選びのきっかけでした。8月頭に緊張の中で初訪問。小柄な女性スタッフの金子様がそれはもう親身に対応して下さり、採寸やデザインを心地良く行えたのが強く印象に残っています。「メンズとレディース両方を着てみて考えたい」「ジャケットの着丈が長いと男っぽくなって嫌で…」といった要望にも嫌な顔一つなさらず、上着に煌めくレインボーバッジが眩しかったです。

さて、そこから1ヶ月と少しの待ち期間を経て、本日新しいスーツを受け取ってきました！

今の体格に合わせたのは勿論、素体はメンズスーツですが所々にレディーススーツの要素も取り入れました。

ジャケットの腰周りを詰めてくびれているように見せ、ポケットの向きもレディースに多い斜め向きにしてあります。袖ボタンもメンズにありがちな4つ重ねた配置ではなく3つ離した配置に。着丈も長いとあからさまに男っぽくなってしまうので、メンズで可能な(且つバランスを損なわない)ギリギリまで詰めました。スラックスも特に膝下の径を詰めて細見えに。

ここは自己満足の領域ですが、裏地はブラックだと地味なのでグレー。そしてその裏地を縫い合わせる糸は大好きなイエローをチョイスしました。

…とまぁこんな具合に、「職場では性についてクローズドな私が可能な限り男要素を薄めた服を着る」という、その場凌ぎに思われるかもですが現状私が取り得る最大限の抵抗の結晶である勝負服が完成しました。素体はあくまでメンズなんですけどね。ほら…ボタンの左右でバレるから…

受け取りの時はたまたまオーダーを担当して下さった金子様がいらして、スーツに袖を通した姿を見せて開口一番「わ、いいですね！」と言ってもらえたのが嬉しくて嬉しくて。16日と23日にある演奏会の本番にも間に合ったし、早速これを着て臨みたいと思っています。職場に着て行くのはクールビズが終わる来月でいいや。

11年振りとなったスーツ新調、とても良いものができましたっ！