ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

実家

に昨晩は泊まりました。原家族については心の準備が整ったら改めて筆をとるつもりです。

 

先月末に誕生日を迎えてからというもの、主に実母からの誕生祝いをしようとの連絡が厄介で。このまま放置していると自宅の方に乗り込まれる可能性があったので(引っ越し時に私が折れて合鍵を渡してしまったことは今でも後悔…)その”火消し”ということで。置きっぱなしの漫画を回収したいのもありましたが。

 

実家に着いて5分、後悔。

 

私が髪を伸ばしていることは前から快く思っていなかった実母。開口一番「髪どうしたの〜マッシュルームカットみたい!”アブナイ”よ〜」と髪を触ってくる。仕事帰りだったからサイドは耳にかけていましたが、後ろも伸びた…というかシルエット変わりましたからねぇ。食卓についてからも私の髪を見ては「女の子になっちゃったみたい」「女装でもしてんじゃないの」と笑う。いや、嗤う。実父も実父で昔気質の人間。「30になったからばっさり坊主にでもするのかと思った」「今の趣味もいいけど彼女は」と残念そうにぼやく。あと出掛けた相手の性別ばかり気にしたり。うるさい圧縮してzipにするぞ。実父だけに。

 

世間体にとても気を使い「良き親」であろうとする人達なので(なお当の私にとって良き親かは別)、食事やお風呂の用意はしてくれますし誕生祝いも頂きましたが、昔のように貴方がたの期待にはもう応えられませんし「普通」に囚われ過ぎている点は容認できません。

 

私も私でその場凌ぎで取り繕った返答をしてしまっているので、私の方から歩み寄りを拒否していると言われても仕方の無い部分は確かにあります。「薄毛になったら髪型自由にできないから今の内に」とか。両親の態度見ていると本音を話す気にもなれませんが…「普通」に戻そうと実家時代以上の干渉をしてくるのが目に見えているので。

 

夜は一番長い付き合いのピカチュウちゃんを抱っこして眠れたのでぐっすりでしたが、朝の帰り際に実父から追い討ち。私の幼稚園時代の友人が出産したそうで、その報せと一緒にこんな”アドバイス”。「皆どんどんそうなっているんだからお前も早く考えた方がいいぞ、一人で生活なんてできないんだから、若くて高く売れる間に。皆そうやって生活して切り拓いているんだから」。ここで「ハイハイ」とやり過ごすしかできない自分の弱さに情けなくなりますが、若くて高く売れる、は流石に無いですわ…。

 

いつかは面と向かって争わなければならないのだろうけど、きっと大戦争だろうなー。「ハートネットTV」の録画予約をこっそり入れたのが今の私にできるほんのささやかな抵抗。

…オーケストラの練習に向かう車窓でまたも実家が見えてしまった。明日が本番なので、スカート穿いて切り替えていきます。