ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

手術の練習

だと思うことにしましょう。タイに渡るか国内にするか、いつにするかそもそもするかも目処が立たずにいる「あの」手術の。

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下剤を水に溶かして約2リットル。飲むのは明朝ですが、こんなに飲むのかと戦慄しております。大腸内視鏡検査の事前準備に必要とは言え、こんなに……。受けると決めたからにはやりますけれど、やっぱり初めての検査だし何をどうされるかわからないので、緊張というか未知への不安が物凄いです。身体全体が力みがちというか過緊張傾向のある私にとっては、そもそも検査が正常に施行できるのかが心配。けれどそこは相手もプロですから、*1鎮静剤の使用の込みでできるだけ苦痛を少なくしてくださると信じたい。

 

今までは痔だなんだとごく偶に肛門科のお世話になる程度だった私も、いよいよ消化器内科で大々的な検査を受けるトシに。まずは消化管内に決定的な病変が無いことをひたすらに祈ろうと思います。

あと余談ながら、下を脱いだ際にアリナシなことを悟られませんように……。

*1:循環器内科の主治医から使用の許可は得ています。

私の愛したこの街

今日は、5年前から通ってきた循環器内科の最後の通院日でした。転居と通勤手段の変更に伴い通院の負担が増えたため、転院を申し出たのが先月のこと。そして今回で紹介状を受け取る……はずでした。しかし診察室に入り開口一番、主治医から作成を失念していたと謝罪あり。受け取れると思って来たので肩を落としてしまいましたが、後日郵送して下さるとのことなので良しとする。ただ、私の既往や現症、特に「内分泌系」に関することの記載をされたものが送られてくるかは、正直賭けです。それにより転院先候補で受診を拒まれる可能性も鑑みると、薬を1ヶ月と+1週間分処方していただいたのは正解かもしれません。

主治医と面識のある医院は現自宅と少し離れる上に診療時間が仕事中に終わってしまうので、紹介状は頂くけれど自力での病院探し。こういうのは久しぶりだから緊張してしまう。せめて紹介状の中身が見られたらなぁ。

 

そんなこんなで、初めて一人暮らしを始めた街の、当時の自宅近くだからと通い続けた循環器内科もこれでおしまい。この街に訪れる機会も、今後は大幅に減ってしまうことでしょう。交通アクセスが(現自宅とはまた別ベクトルで)良く、栄え過ぎず寂れ過ぎずでも利便性は担保されておりちょうどいい雰囲気の、私の愛したこの街。計8年、大変お世話になりました。

名刺が1枚

ようやく減りました。

職場で来客があり対応したのですが、普段は内勤の部署で私は平社員。電話で業者とやり取りするのは日常茶飯事でも、対面することはコロナ前から無かったのです。非効率的な運用とヒューマンエラーの頻発で行き詰まっていたとある業務について、業者さんからの提案とこちらからの要望を話し合う機会。たまたま自分が担当していたこともあり、管理職だけでなく私も駆り出されてしまい。入職時に支給された名刺も、これで-1枚。それくらいのレアイベントでした。

 

ところで、クールビズの通達につき、『男性』は『ノーネクタイは可能だが取引先等との会議・訪問時にはジャケット・ネクタイ着用』とあり。激烈に嫌悪感を覚えながらもそれを拒むことで浮いて責められ暴かれる方がもっと嫌だったので、*1蒸し暑い時期ですがフル装備のスーツで臨んだのです。そうしたら業者さん側はジャケットのみノーネクタイ、陪席した研修中の先方新人さんに至ってはジャケットも無し。更に更に弊社側の管理職までネクタイ・ジャケット無しときたもんだから……私が馬鹿みたいだよ。何の為に規程を守ったと思っているんですか。これならジャケットだけにしておけば良かったな、と終わってから強く思いましたね……。

振り返れば、管理職と平社員の差もあるし、当該業者にあまり良い評価は無いというのが弊社側の正直な立場。管理職はそれを鑑みて服装を決めた可能性もありましょう。

 

冬季に関しては毎日のことなのでとっくに麻痺していましたが、こうやってイレギュラーな時期に着用するとなると、スーツとネクタイへの嫌悪感も際立ちます。

*1:まぁ営業の人々はこれを毎日やっているわけですが……。

理性の力

今日は以前noteでフォローしていた論客さんの配信を視聴する機会がありました。話題は参政党について。

左派で反差別の立場から活動している配信主さんからの党評価としては、陰謀論的なポピュリスト政党とのこと。また、自然派で純潔主義。更には反理性主義、反合理主義とも述べられていました。私自身はずっと左派のつもりでいたけれど、理性や知性の力を信じられないという点では参政党の主張に同調しかねない面はある……と危機感を覚えました。自分の中では反対しているはずの主張を唱える団体に、ひょっとしたら賛同してしまいそうという感覚は、実に恐ろしいものがあります。自分の中では支持政党と言えば現在左派と呼ばれている立ち位置の2党なのですがね。

 

本当は私も「人間は理性あるもの」と信じたかった。しかし、性的マイノリティの人権問題にかかる文脈において、オンラインオフラインを問わず*1私も含めて「箍が外れた」数多の当事者を見てきて、それはどうしてもできないと強く感じてしまったのです。また、現代日本において「進んでいないのにバックラッシュ」と言われるほどの性的マイノリティを取り巻く差別の多さと根深さも、私の考えに影響を与えています。それらに遭わないようにする為には、参政党的な主張に同調しやすいであろう「普通の日本人」の「素朴な」感覚の中で「弁えて」生きるのが最も安全だとの確信を抱いてしまった。

故に私は理性主義・合理主義的な考えは(本当は支持したいけれど現実を見て結果的に)不支持にならざるを得ない。配信の中では反理性主義は『ケダモノ』とも言われてしまっておりました。不名誉ではありますが、それが私の今の実際の立ち位置なのかもしれません。

 

配信リンクは下記より。トピックこそ政党やその創立者についてがメインですが、トランスヘイトの文脈を頭の片隅に置きながら聴くのもありかもしれません。

www.youtube.com

*1:自分のことは棚に上げません。咎人の立場だからこそ断罪と自浄を訴える必要性があると思っています。

毛染めの予約

を、しました。

最初で最後だと思っていた毛染めから……もう20年弱経っている、だと……?その頃からずっとスポーツ刈りに近い短髪だったし当時は物凄く髪が傷んだので、もうすることは絶対に無いのだと思っていました。にもかかわらず、髪を伸ばし始めた頃からほんのりと「また染めてみたい」という欲が出てきていたのは本当。今の長さが自分の中で定着してきたこともあり、思い切ってやってみようと決意した次第。既出ですが、職場では男性として就業している100人以上の職員の中でも染めているのは2人だけ。後は皆、*1「黒かグレーか白か肌色」です。そんな中で冒険をするわけなので、もしかしたらほんの数日で黒に戻させられるかもしれません。いや、ちょうどいい機会だ目に余っていたんだと長さも切らされる可能性すらある。だから、私の中では職場に対する試し行動という側面も持っています。染めた髪が何日持つのか、見ものです。

 

そうそう、予約をする時は意外と枠が無くて困りましたね。仕事帰りに美容室へ行くことが多いのですが、それだと遅すぎてカットしかできない。何とかうまいこと月末に時間が作れて予約に空き枠もあったので、震える指で「予約する」の四文字をタップしました。色は当然暗ーいブラウン系にするつもり。一見して地毛でその色なのかと見紛うくらいが、ほぼ初めてレベルの久々な身にはちょうど良いと思います。

*1:この言い回し、直接言った人には割とウケるんですよね。

5周年

気が付いたら拙ブログ開設&更新から5年が経っておりました。何ともまぁ、進展の無かった5年間だったと思います。自身のアイデンティティや備わった身体への嫌悪感に対して、このままでは死ねないと思い医療に繋がれたは良いものの、本当にそれだけ。装いに関しては初心者故の数々の過ちの末に現在のものに落ち着きましたが、結果的には男性らしさは薄れても女性らしさも薄くなってしまいました。そうなると元々の身体的特徴である滲み出る男性らしさが前面に出てくるのは自明の理。果たしてこれで治療前から何か変わった所があるかと問われると、はっきりこうだと答えられる気はしません。

ただその一方で、往時の写真と今では(型落ちハイエンドのスマートフォンで別人認定される程度には)何かが変わっているらしいのもまた事実のようで。自分を一番わかっていないのは自分、とでも言いたいのでしょうか。ここで「いや私は自分自身のことなど全てわかりきっている!」と断言できる程の傲慢さは流石に無く。畢竟、外から見れば私以外の数多の人々と同じ「中年男性」というカテゴリに入れられるべき存在なのは今も昔も変わらないかと。誰が言ったか『いつも心にノンパスを』とは至言だとつくづく思います。

 

分針は進めど時針は進まず、とかつての私は書きました。ですが今思うに、進んでいたと思っていたのは秒針であり、分針すら動いていないように感じております。口先だけの断念ではない、「落とし所」というやつをいい加減に定めるのが良さそうですね。5年なんぞ、比較は無意味とわかっていても長過ぎるので。同じような当事者の方々はどんどんと進む中、自分は5年間その場で足踏みしかしていなかった。その差が如実に表れているのが今です。

斯くも無様なありさまは、25年来の行動原理である「もう二度と傷付きたくない」が強く働いたからこそでしょう。それを今後も回避し続けたいと私が望むのなら、抜け出せないぬるま湯に根を下ろすのも一つの選択肢かもしれません。もう若くはないのだから。

ジェンクリ #96

今までは夕方の遅い枠と言えば毎度満員だったジェンダー外来。今日は中を見て驚いたことに、待合室には一人もおらず。全体の滞在時間で見ても30分未満と歴代最速レベルでした。

 

主治医にお伝えするような出来事も前回から今回までで特に起こらず、トラブルが無いのは良いけれど進展も無ければ味気も無い。あるとすれば循環器内科を近々転院することと、初めての内視鏡検査が間近に迫っていることくらい。他の身体科での受診状況については、内分泌系にどんな影響が出るかわからないので逐次報告するようにしております。来月頭にはまたもや血液検査。3ヶ月は本当にすぐ来てしまいますね。

 

気付けば今の年齢で最後の通院。歳を重ねればまた呼び方が変わる年代に入るので、少しでも前進したいのだけれど。いや、ゴールポストを手前にずらすことも考えるべきなのはわかっているつもりなのですが。