ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

理性の力

今日は以前noteでフォローしていた論客さんの配信を視聴する機会がありました。話題は参政党について。

左派で反差別の立場から活動している配信主さんからの党評価としては、陰謀論的なポピュリスト政党とのこと。また、自然派で純潔主義。更には反理性主義、反合理主義とも述べられていました。私自身はずっと左派のつもりでいたけれど、理性や知性の力を信じられないという点では参政党の主張に同調しかねない面はある……と危機感を覚えました。自分の中では反対しているはずの主張を唱える団体に、ひょっとしたら賛同してしまいそうという感覚は、実に恐ろしいものがあります。自分の中では支持政党と言えば現在左派と呼ばれている立ち位置の2党なのですがね。

 

本当は私も「人間は理性あるもの」と信じたかった。しかし、性的マイノリティの人権問題にかかる文脈において、オンラインオフラインを問わず*1私も含めて「箍が外れた」数多の当事者を見てきて、それはどうしてもできないと強く感じてしまったのです。また、現代日本において「進んでいないのにバックラッシュ」と言われるほどの性的マイノリティを取り巻く差別の多さと根深さも、私の考えに影響を与えています。それらに遭わないようにする為には、参政党的な主張に同調しやすいであろう「普通の日本人」の「素朴な」感覚の中で「弁えて」生きるのが最も安全だとの確信を抱いてしまった。

故に私は理性主義・合理主義的な考えは(本当は支持したいけれど現実を見て結果的に)不支持にならざるを得ない。配信の中では反理性主義は『ケダモノ』とも言われてしまっておりました。不名誉ではありますが、それが私の今の実際の立ち位置なのかもしれません。

 

配信リンクは下記より。トピックこそ政党やその創立者についてがメインですが、トランスヘイトの文脈を頭の片隅に置きながら聴くのもありかもしれません。

www.youtube.com

*1:自分のことは棚に上げません。咎人の立場だからこそ断罪と自浄を訴える必要性があると思っています。