ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

色を思う

服には未だ取り入れられずにいる、私の好きな色について。昨日書ききれなかった分です。

ここ最近になって、自分の好きな色をはっきり自覚し公言できるようになりました。私は黄色が好きなのですが、恐らくは20年以上苦楽を共に過ごしてきて、幼くして暗くなりがちだった私の心を少なからず癒してくれたピカチュウの色に由来していると思われます。かわいさ・快活さ・優しさを備えた色。癒される色。

 

小学生時代こそピカチュウ色である黄色好きを自覚し衣服も黄色のフリースがお気に入りでしたが、思い返すと中学に入ってからはパタリと好きな色が無くなってしまっていました。身体への違和感を自覚し始めた頃でしたが、男性の身体で生まれてしまったことは仕方ないと考える中で「中学生にもなって男が黄色好きなんて恥ずかしい(由来となった、中学では”卒業すべき”コンテンツも含めて)」という規範意識にも囚われていたと思います。

余談ですが、小学校時代に大好きだったピカチュウの話は中学では一切封印していました。子供趣味だとからかわれたくなかったので。中1の4月の自己紹介シートでは「趣味: なし」と書いた程。まぁ、音楽という新たな趣味もといライフワークに出会えたことで、過去の「好き」を封印し通すことができた訳ですが。

 

それからしばらくは好きな色らしいものはできなかったし「特に無い」と思っていました。規範からずれていることでの誹りを怖れるあまり、「好き」を意識下に追いやってしまったような、そんな感じ。

学生時代も後半になった頃でしょうか、好きな色を訊かれた時は「青かなぁ」と答えるようになっていました。ファンになったアーティストのイメージカラーだったし私自身もまぁ嫌いではなかったので。しかしどうもしっくり来ませんでした。衣服として身につけても、デニム👖のようなボトムスはともかくトップスでは似合わなさの方が強かったので、大量に所持していたTシャツの中でも青は数える位しか持っていませんでした(そのアーティストのライブグッズでも使われ易い色なのに)。殆どが黒か白のモノトーン。昨日も書きましたが、何かと合わせ易いですし。

 

時は経ち、自身の性自認言語化されtwitterで当事者の声を聞くにつれ、自分がしたいと思うことを抑えない方が良いのではと考えるようになってきました。10年以上もの間好きだと言えなかったどころか好きであることさえ忘れていた黄色も、改めて好きだと言えるようになりました。

一応、封印期間中もピカチュウは離れず側にいてくれましたが、他に身の周りに黄色が無い!…という訳で衣服にもどんどん取り入れたいところなのですが、いかんせん自分に似合うかどうかがわからないのが目下の懸念事項。小学生が黄色を着るのはまぁ「許されている」感がありますが…。そして何よりも黄色は膨張色。トップスでは肩が強調されてしまいますが、GUの秋ニットにとてもかわいい黄色が出ていて検討中。ボトムスを黄色・トップスは黒にしておけば安定するのでしょうが、取り敢えず近々買って試してみますかね。