ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

忘年会

でした。弊社の。何故か幹事などやらされてしまったので拒否権も無く、幹事権限で中止にする発想すら出て来ず…。裏で注文まとめたりお金管理していたら終わるかなと思いきや、先輩(2〜3歳上の女性)と部署のトップ(50代の小綺麗なおじさま)に思いもよらぬ爆弾を投げられてしまい週明けの出勤が不安で仕方ありません。

 

その爆弾というのが、開会前の飲み物の注文をしていた際に先輩が言い放った

「(本名)さん髪長いね!?」

 

の一言。口を慎め雑種。

周りからは「え、今更?」みたいな声もちらほら聞こえましたが、慌てて注文の話に持って行きましたよね。ドキッとした。弊社生命終わると思った。

 

会が始まり中盤。お酒が回り始めたその先輩は同じ台詞を連呼。そこに直れ。「いやでも似合ってるから」ってフォローは嬉しくないと言えば嘘になりますけど、それで一人でも不審に思う人が出た時点でオシマイなんですって。

終盤に席替えでやってきた部署トップ氏も、開口一番

「(本名)君、髪伸びたね!」

 

おいおい待ってくれ頼むから。そしてパイセンはそこに乗っかるな。私はそれらに対して、原家族に対しても使っている言い訳である「薄毛の家系だから、髪がまだある内に伸ばしておきたくて」という言葉で弁解をしたのですが、それでいつまでやり過ごせるか心配でたまりません。

正直私もね、そこで言い訳して小さな嘘を積み重ねるのって心苦しいんですよ。でも自分自身の見た目の移行も不十分だし社内の雰囲気的にもカムできる訳がなく。今日だって近くの席の人がゲイバーの話をしだした時に「こっちに(話が)来るな…」と思っていたし、「俺の行った所はオネエになって店を持った店長の所。オネエになったって人は初めて会った」って話が出た時の周りの驚く反応(笑いではなかった)を見ていると、「実は私も…」とは言い出せません。周りの反応も、フィクションとして、非日常としての驚きという印象でした。本当はすぐそこに居るんだけどね。

 

…話が逸れました。こんな出来事があったので、週明けは怖いなぁ。まだ救いと言えるのは

  • 私の長髪(と言っても女性のボブにすら満たない)への言及に対して「今更?」との反応が数名からあったこと
  • 当のパイセン本人が「似合ってる」と言ったこと
  • 居合わせた誰も「切れ」とは言わなかったこと
  • 趣味について話しているおかげで「音楽家」として認識されていること

 

…でしょうか。要は「○○はそういう奴だ」という形での長髪の黙認が成立していて欲しいという淡い期待。最後のやつは、音楽家=芸術家ならまぁルックスに一家言あるだろう的なアレ。本来は逸脱に当たることが黙認されてくれているならば、ひとまずは束の間の安寧を得る訳です。どこまでの長さでそれが通用するかはわかりかねますが。それ相応の勤務態度なり業務での成果が求められますが、在職トランスにおいて黙認が成立するかは肝だと思うので、ここでやっていけるかは引き続き真剣に見定めていきたい所。

 

大したスキルも無い人間としてはここに留まりたいけど、どうなるんだろうか。前に書いた親睦会も入職2〜3年目にローテーションが回ってくる仕組みらしいけど、ダイバーシティ推進の為に”敵地"で孤軍奮闘すべきなのかも知れない。