ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

頭が乗る

何のことはない肩幅の話。私の肩幅が非常に広いというのは折に触れて各所で述べておりますが、広さを判断する基準としてタイトルに挙げた事項があると考えています。頭が乗る。具体的には「両肩に自分の頭を乗っけても落ちないだけの幅と角度があるか」。ただのいかり肩とか40cm超という人はそこそこいても、これを満たす人はそこまでいないかと。幅が小さかったり、大きくても肩が水平より下がったりしていれば、頭は乗っかりませんからね。

 

私の場合は肩幅が50cmもあり、鎖骨の内側から外側への角度は指4本分離れている超上向き。昔から運動はからっきしだったのに、初対面の人にはほぼ確実にスポーツをやっていたのかと訊かれ、高校時代はアメフト部に羨ましがられてしまうような天性のがっしり体格。普段着るトップスのサイズこそメンズならMですが、XLを着てもオーバーサイズ感はまるで出ません。スーツだって肩幅が理由で吊るしだと合うサイズが無く、初めてのスーツもオーダーせざるを得ませんでした。

 

LGBTQ当事者間でよく論争になる「真の〇〇(セクシュアリティ)」問題。これにはあまり首を突っ込みたくないのですが、体格に関してだけは「私が真の肩幅が広い人間」だと感じています。『肩幅が広い』と嘆いている方々もその人達なりに悩みを抱えてのこととは思うのですが、写真を見ると頭が乗っからない程度。私に言わせれば狭い方です。本当は私だってこんなことで自信を持ちたくはないのですが、ごつさに関しては世の大抵の男性よりは上なので…。

ともあれ、骨格が完成してしまっている以上はもうこれを抱えて生きていくしかありません。体格を隠せるコーデを模索し、体格によるステレオタイプを浴びながら日々を過ごし、第二次性徴期に夜更かしも食を断つこともしなかった自分を恨みながら、より良き来世を願って現世を消化していきます。死ねないから抱えて生きてはいても、受け入れていくにはなかなか骨の折れる作業になります。

 

肩幅にお悩みの各位におかれましては、下には下がいると思ってどうか安心して頂ければと思う次第です。