ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

ちょっとだけリアリスト

いつの間にやら大晦日。今年はCOVID-19の影響もあり時が過ぎるのがあまりにも速くて、「よし、振り返ろう」と思えないくらいには1年を過ごしたという感覚がありません。そんな中で振り返る2020年。思うようにいかないこと続きでした。

 

「基盤準備」の2019年を経て、一言で表すなら2020年は「現実を見た」年。自分の外見、内面、体調変化、社会的状況、経済的状況……本当に性別移行を諦める一歩手前、いや半歩手前まで来ました(その節は各位ご迷惑をお掛けしました)。特に外見については、パスをするというただ一点に於いてすら途方も無くハードルが高いことを痛感。176もとい175.9cmの身長、61cmの肩幅、昨年より3kg増えた体重、平井堅ばりの濃い顔、中尾彬を思わせる低い声、nerd然とした仕草。変えられる所から変えていく……というのは勿論ですが、現状維持でどこまでできるかは疑問。ストレッチやボイトレ等の日々の鍛錬である程度はできても、ある一点を越えるにはカミングアウト並みの大きな変化が必要な気がする。

そんな中、静かに変えていけたこともゼロではなく。ほくろを4つ取り、脱毛は首から下の契約が終了し髭は20回を突破。眉も新たに脱毛の契約をして残り1回。ようやく電動シェーバーを廃棄する決意ができる程にはなりました。スキンケアをベビーオイル洗顔に切り替えて肌の調子が安定。冬でも日焼け止めを毎日。そして何より、髪は昨年比10cmは伸ばして目標のミディアムに到達。職場では3名から髪を結んで隠していることを看破された上で『隠さなくてもいい』と言われる。

元旦に見た初日の出ではありませんが、雲に阻まれつつも光が確かに見える。それを励みにできることをやるしか無いんですよね。

 

また、結局今年は一度も実家の敷居を跨がずに終わ(れ)ることに。直接の対面も"襲来"と母方祖母一周忌法要の2回。相変わらず向こうは"おめでたい"ままのようにも思えますが、私が対面の時間を作っていないから宙ぶらりんになっているだけとも言える。来年に転居できたとして、失踪を決め込むかある程度の本音(干渉に辟易していること、程度に)を伝えるか。その他にも、資金の目処が立ち時期の目星がついたからと言って睾丸摘出をするか、職場で根回しの話をするかカミングアウトまで行くか或いはしないか……等々、大事な懸案事項が多数2021年には回されています。

リミットというのは勿論ある訳で、お家芸の先送りだけではきっと立ち行かないことでしょう。「迷いながら選び取る」年になるのだろうか、と想像します。それ即ち、今までのようなお子様ではいられなくなる年なのかなと。後悔なんてきっとあると思うので、自分が納得できる選択をしたいものです。意気地無しの私がどこまでやれるかはわかりませんが。

 

迷いが生まれ思うように進まなかった1年でしたが、ひとまず締めということで。各位大変お世話になりました。次の年もまた宜しくお願い申し上げます。