ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

オンライン配信

今日は今年最初の演奏会本番でした。昨今の情勢を鑑みた結果お客さんを入れることは叶わず、無観客でのオンライン配信のみという形になりました。しかし、多くの演奏会が延期や中止という選択を取る中で配信という形でも本番を決行できたことは嬉しかったし、ひとえに首脳陣の尽力と各員の対策徹底のたまものだと思います。

これが久し振りの本番というメンバーも多く、私もその一人(普段使わない楽器で参加したので)。復帰の舞台には重い重い難曲揃いで、折れそうな心を必死で支えて繋ぎ止めて迎えた演奏会。最大視聴者はホール定員の約半分。お客さんを入れたとしても距離を取る為に席の半分を使えなくしていたことや、関係者・機材席の分を考えれば現環境下で見てほぼ満員。このご時世で本番をやり遂げたという達成感を、以前よりもメンバー間でシェアできたと信じています。

 

さて、演奏会につきものの衣装。以前事情を知る首脳陣から打診はされましたが、私は男性としてスーツを選択しました。ドレス着用のノウハウも無ければ手持ち自体1着も無いし、何よりそれをするならメスを入れてフルタイムになった上で団内にカミングアウトし許可を貰う……くらいが通すべきスジだと思うので。

だからといって、地味にパッとしないスーツで終わらせたくはないもの。以前オーダーしたメンズ感の薄いスーツに内側は色の違うベスト。髪はねじりアップをバンスクリップで留め、男性の範囲内でナチュラルにアイメイク。と言っても、肌の為にノーファンデで、彫りのせいでシャドウは使わずアイブロウと眉下ハイライト、それとクマにはコンシーラ。気合いを入れたメイクには、新しくオイルで落ちるコスメを揃えにゃならんわね。

……と話を戻して。男性なりのお洒落としては久し振りにイヤリングも着けてみました。加えて初めて(トップコート以外の)ネイルにも挑戦。団体のイメージカラーである青。イエベ秋という名の超地黒にはなかなか色選びが難しかったですが、イヤリングにはくすみカラー、ネイルには爽やかめのラメをそれぞれチョイス。ネイルは帰ったらすぐに落とさなければなりませんが、イヤリングは今後も何かの折に使えそうです。


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しかしまぁ、演奏会(フォーマル)ファッションの幅はやっぱり全然違いますね。男性の中では頑張った方だと思いたいけれど、青髪にしてきた女性とかいたからね。理解のある会社くんは大事にしような。

とにかく、繰り返しになりますが今回に関しては達成感が非常に大きい本番でした。「やれることをやる」「できる範囲で努力する」音楽活動と性別移行では控えているリスクが段違いですが、その違いは立ち止まる口実とはなり得ないような気もしています。