ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

男子も遊びたくない?

とは、昨夜行われた演奏会オンライン打ち上げの席にて出た言葉。

此度の公演は「女性カラードレス・男性黒スーツ」というドレスコードでした。衣装の話題になってしばらく経ってから、『男性でベスト着ていた人が何人かいたのが良かった』という発言が出たのを皮切りに、次回は色々試してみたいという声が各所から挙がってきました。三つ揃えを着てみたいとか、(学生吹奏楽の強豪校がやるような)カラージャケットとか、いやいやベストだけ青のサテンはどうだとか様々に。ことモノクロで無機質になりがちな男性フォーマルスタイルに於いて、『男子も遊びたくない?』という声が挙がったのは私としては嬉しかったですね。団体にイメージカラーがあるし代表が物凄くお洒落に気を遣う方だというのもあるけれど。

 

まぁ昨日の私は髪もアップにしてベストも着てイヤリングに果てはネイルと、男性のできる範囲としてはかなり盛った方かと思いますが、それでも今後『遊び』が増えていったら更に色々と挑戦し易くなりそうです。他の男性が昨日していた例だとカラーコンタクトやイヤーカフがあったかな。蝶ネクタイは今後の公演でも使うんだったっけ。他にはパッと思いつくだけでもコサージュとかスカーフで青をあしらうことはできるし、サテンシャツもアリだな。私だったら他にはボトムスをフレアタイプ或いはアンクル丈にするとかやってもいいかも。うん、色々とやれそうじゃないか。

フォーマルスタイルと自身の性別という二重の制約がある中ですが、諦めて地味に徹するのは勿体無い。昨日も書いた気がするけど。30代以下の若いメンバーが多くてトップの美意識が高い故に遊ぶ余地がある。個人的には演奏会衣装に多様性と選択肢の風が吹けば良いと思うし、私もその中で何か示せるものがあればと考えています。私が他の男性はなかなかしない装飾を入れたのは、お洒落自体が楽しいのは勿論として旧来の風潮へのささやかな抵抗でもあるし、自身の生活実態や身体を変えていく上での布石でもあるのです。