ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

42.5cm

仕事で6~7年着続けたジャケットがいよいよボロボロになってしまったので、先日新しいものを物色していた時のこと。

 

新しく買うジャケットは、できればウィメンズが欲しいと以前から思っていました。ボタンの左右が違うくらいなので、職場で着てもバレないし。弊社の女性職員は一人たりとも(入職・昇進日を除き)ジャケットを着ないけれど、男性職員の私はクールビズ期間(でも来客・客先訪問時は例外)を除き毎日着用。"過渡期"の服になる可能性も考慮すると、メンズジャケットで新調するのは形式的にも意味が無いというか。上っ面だけでも決意表明、みたいな。

とは言ったものの、私の屈強な体格では吊るしの製品だと入るサイズが無い。大抵の場合、身幅はめちゃめちゃ余裕があるのに肩幅がきつ過ぎて袖も通せないというパターン。オーダーも考えましたが、日々着るものなので良い意味で雑に扱える吊るしで探していました。で、まずは私服でもお世話になっている赤い某大手ファストファッションチェーンの製品に目を付けまして。ここ数年オーバーサイズのラインナップが増えているので、いけるかも?と期待半分。カジュアルはともかくフォーマルは小さめだろうから無理でしょ……と諦め半分。そんな心境でウィメンズXLサイズのジャケットを試着したらびっくり。

 

「入るんだ!」

 

喜びより驚きが先に来ました。しかも高身長さんに誂えたような丈感。安売りを待ちたくてその場では買いませんでしたが、もう心の中では決まりました。安くならなくても近々買います。身幅はやっぱり余裕たっぷりだけど、そこは"今後への期待"や冬期の重ね着も加味しておく。オーバーサイズに作られているとは言え、カタログスペックで肩幅42.5cmとされるジャケットをまさか着られるなんて。+18.5cmあるはずなのに、オーダー以外にも選択肢があった。その事実だけでも嬉しいものです。ボタンの左右差に留まらない意味がある。