ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

除睾哀史・残照編 #3 異物感

が、更に強まっていて自分でも驚く。 

 

先日の夜、汗をかいていたので帰宅後にすぐお風呂に入りました。身体を洗っている時、局部に手が触れた瞬間。今までよりも強い忌避感を覚えました。衛生的には洗わなければならないのに、それはじっくり触ることになるのでマジできつかった。忌避感自体はずっとありはしたのだけれど、熱いものに手が触れた時のように手を引っ込めるようなことは無かった。着替え、入浴、排泄……「そうもしていられないことだから」と割り切っている所もあったように思います。直視できないのはいつものことだけれど、この時はより強く目を背けたかった。何だったのだろう。ちょっと、今までよりワンランク上がったように感じられましたね。

 

睾丸を摘出したことで「男性ホルモン復活の恐怖」からは解放されて、自分を少しだけ許せるようになった。これは事実。しかし「未だなお付いている」ということは、私が考えている以上に無意識への影響を及ぼしているのかも知れません。そりゃ嫌悪感の"本丸"を責められていないのだから、当然と言えば当然か。でも、ただの嫌悪感・忌避感に限らなくて、「異物感」みたいなものもあったんですよね。男性ホルモン云々を捨象して捉えられる状態になったから、中心にある感覚がクローズアップされるようになったのか。それとも治療の過程で感じ方が変わってきているのか。そこらへんはもう少し経過を見ながら考えていく必要がありそうです。