ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

新・職場とセクシュアリティ #20

1日のスケジュールが詰まっていた中で参加した毎月の勉強会。今回はご新規さん多めで新鮮な印象。いつもとは違うやり取りができて、自分にとっては刺激になりました。

 

事例は在職トランスと性別スペースについて。今現在非常にホットな話題且つ私の思想がどちらかというとTERF的なこともあって、自分の中では意見や討論に苦心した感覚があります。私だったら*1仮に職場でのカミングアウトがうまくいこうが手術をしようが男性用トイレを使うし、来客から何か言われることも無い容貌なので気は楽です。ただ、外見面での"素質"があってバイナリな当事者にとっては到底適応できないものでしょう。何をしたって男認識から逃れられないのが確定しているからこそ、私は開き直れているわけで。自分の立場や取り得る行動が他の当事者にとっても適したことではないだろうという自覚は辛うじてあります。ただ、これを拡大した「AMABは何をしようと男性用トイレ」という考え方を支持する女性が多いことも、防犯の観点からわからなくはありません。『犯罪が起きてからじゃ遅い』という声はもう仰る通り。こうした安全面について、入れる属性を検討するより先にまず構造、ハードに関しての検討を深めることが必要だろうと私は思います。

 

ところで、こうしてディスカッション時や後から振り返っての自分の意見をまとめていると、昨日の通院でのことも含めて自分が現状維持に注力しすぎているように思えてきました。いくら『過渡的』な状態であろうと、それで我慢できるならわざわざカミングアウトなどして自ら非難の嵐を受けに行く必要も無い。こう思うあまり、自分の先のビジョンが朧げになっているのかもしれません。ただ、ハイリスクハイリターンよりはローリスクノーリターンの方がマシに思えてしまうのよなぁ。

*1:これらはあり得ない想像ですが。