ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

近所の乳腺外科

に、行きました。今までとはまた別で、新居から徒歩5分圏内にある所。前にかかっていた所は二度の転居によりすっかり遠くなってしまったので、できれば近くにAMABの患者を受け入れている乳腺外科があればと思っていました。そしてそんな都合の良い所が……あったんですねぇ。『男性でもお気軽に』『女性化乳房症』の文言と、Web問診システム。連休後半から乳腺……と言えるかギリギリの上の辺りや腋の下に張る感覚があった私は、藁をも縋る思いで問診に事情を書き送信したのでした。

 

そして迎えた受診当日。緊張で汗だくになる中、門前払いされることも無く初診受付を済ませて診察室へ。初老の男性医師はWeb問診での入力内容と重複した質問などせず追加で必要な情報だけを的確に穏やかな口調で拾ってくださりました。早速、触診とエコー検査をすることに。前の所では一度受診した際に予約を1ヶ月近く先に取り直す必要があったので、即日検査してくれるだけでも嬉しい。

調べた結果としては、ホルモン補充療法によって相応の乳腺が形成されていること、良性の10mm弱と嚢胞が両側にあること、悪性と思われる初見は無いことがわかりました。それだけで安心して力が抜けましたよ。

あと、私は体質として腋窩リンパ節がかなり体表に近い位置にあるようです。コロナワクチン接種後に当該部位が腫れる人にはその傾向があるのだとか。それにそれに、鎖骨の下にも乳腺って分布しているんですね。主に張っていた場所がそこだったので、納得と同時に驚きました。人によってはその辺りから肩の近くにも乳腺があるそうで、副乳なる『哺乳類としての名残り』なんだとか。いやはや、人間の身体って不思議なもので。

 

ホルモンバランスの変化や生活上のストレスで乳腺の張りは起こり得るので、気にし過ぎないようにしつつも年に一度は乳腺の検査を受けましょう……と勧められました。AMABだろうと変な目を向けられず「普通に」受診し検査を受けることができたので感謝感謝。アドバイス通り、また検査を受けに行きますね。

この「普通に」受診できるということが、まず我々のような立場の者にとってはとんでもなく貴重でありがたいこと。本来はそうであってほしくはないんですけどね。此度のご縁を大事にしたいと思います。