ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

乳腺外科 予約編

さてさて、昨日主治医に相談したように乳腺外科の予約をした訳ですが。そもそもどうやって探して何故そこの病院に決めたのかを少し書いていきます。

 

検索ワードは…確かこんな感じだったと思う。

 

上の方のワードだと戸変済みの方の体験談やFtMの場合の話が主だったので、下の方に切り替え。私の自宅~定期圏内に乳腺外科の数自体が少なかったので、自ずと候補は2~3院に絞られました。その中でも診療項目として「女性化乳房症」を設けていたのはたった1院。「女性ということは男性に起こる症状だから男性患者でも大丈夫だよね…」とは思いながらも、*1婦人科系の医療機関では男性患者お断りの所もあるので電話するまでは不安で仕方ありませんでした。電話番号を入力しては深呼吸をし、ガラケーを閉じ、また開き、やっぱりやめようかとの思いもよぎり、胸に手を当て(物理)考え直し…。そんなことを長いことやった末に、意を決して電話をかけました。

 

最初は代表電話に問い合わせ。ホームページを見たが、乳腺外科のページに女性化乳房症とあるということは男性患者でも受け入れているか…と。電話口の男性から返されたのは『大丈夫ですよ』との言葉。まずはそれにホッと胸を撫で下ろし(比喩)ました。予約に関しては専用ダイヤルだそうで、そこで氏名や希望日時、症状等を伝えて下さいと教えて貰いました。これからおかけしますとお伝えし、予約ダイヤルにレッツトライ。

予約ダイヤルに出た女性はまるで機械音声のように平坦な調子。初診で予約をしたい旨と乳腺外科で男性患者の受け入れ可と伺って電話した旨を併せてお伝え。その上での返しが『乳腺外科に確認は取れてらっしゃるんですか』って…さっき言ったばかりなんですが。まぁ"男性"が乳腺外科にかかりたいなんて言ってくること自体稀でしょうし、不審がるのもわからなくはない。症状については連休前からの経過をお伝えしましたが、ここで私お得意のチキンが発動。*2受診を断られたくない一心で、GIDのことを伝えずに話を進めてしまいました…。その甲斐もあって?予約は次の土曜日に取れたのですが、問題は診察で"真実"を伝えた際にどんな反応をされるかですね…。

 

カミングアウトすること自体は昨日主治医に相談して決めたこととは言え、門前ならぬ門中払いをされてしまうのではとの不安は未だに拭えません。自分の健康の為とは言え、医療機関の対応で傷付くなんてことはしたくないなぁ。果たしてどうなる。次回をお楽しみ?に。

*1:検索する中で見つけたのは、たとえパートナーの付き添いであっても男性の入室はお断りにしている所。

*2:ホルモン注射の話になりますが、GIDでの受診を断る産婦人科の話は更に多く聞くので…。

ジェンクリ #13

本日は楽団の練習をした足でジェンクリへ。*1”戦友”の方々で混雑しておりました。

 

まずは先日のセカンドにて完成した意見書を提出。『まず通ると思』う判定会議を経て、次回の診察時にはホルモン注射解禁となる流れが院長先生から示されました。実は本日でも可能なようでしたが、*2乳腺外科の検査があることを考慮して次回へ持ち越し。こちらも今月は土曜日に予定が詰まっているし、スケジュール調整の面でもちょうど良いのかも知れない。*3注射したいのはやまやまだけれど。

その乳腺外科について、検査予約をした旨をお伝えしたら病院名を訊かれましたね…恐らく情報収集の目的もあるのでしょう。他科受診時のカミングアウトについてもそのまま相談。私が不安だったGIDであることを理由に受診や検査を断られる」ことは『無いと思いますし、あったら問題』とのご返答。『医療機関ならやはり正確なことを知りたいですし、ホルモン治療をしていると(病院側が)知らなかったら、女性化乳房症ということで余分な検査を受けさせられる可能性もある』と後押しの一言も。

 

…ということで、乳腺外科と循環器科を受診の際には勇気を出してGID診断のことを告げようと思います。無駄なお金は払いたくないし。診断書もあるし何を恐れることがあろうか!…ってそんな強気には出られませんが。

 

下旬の土曜日に1回臨時休診を挟む関係で今月はもう予約が取れず、判定会議の結果と初のホルモン注射は来月頭となりました。注射の始期がズルズルと伸びている感はありましたが、ようやくXデーが確定。乳腺外科で悪い結果が出ないことを願うばかりです。空いてしまったら塗り薬で繋ぐとは言うものの、注射の為のスケジューリングは真剣に考えないとなぁ。

*1:髪を綺麗に伸ばしている方が多くて、私も伸ばしたさが高まる…できないけど。

*2:注射を打つと女性ホルモンの血中濃度がグンと上がるので、検査前に乳腺への影響があることが懸念されるから。本来は嬉しい効果ですが、結果がわかるまではちょっと我慢。

*3:処置室に入る"戦友"が多かったです。

サロペット

良いと思うものが必ずしも自分に合うとは限らないよねっていう話。

 

先日、某動画にて私と同じくらい長身のトランス当事者の方がサロペットを着ていてめっちゃ似合っていたんですね。若い純女さんがよく着ていますし、チャレンジしてみたい気持ちは以前からあって。で、「これは私でも着られるかも知れない」と浅はかにも考えた私は、仕事帰りに勇み足で服屋に試着に向かった訳です。

しかし、いざ着てみると似合わないったらない…。選んだサイズはXL。そのせいもあるのか、ウエストが高い位置に来ぬ。ダボっとしたシルエット自体は味になるのでしょうが、流石に緩い。ウエストを紐で締め上げると、*1位置は上がれど形が不自然になってしまう。

まぁサイズ選びのミスだったのかも知れませんが、トップス要素もある都合上XLでないと入らないのが私の身体。もしかしたらLだと合う可能性も*2ナキニッシモ・ア=ラーズ(1712〜77?)ですが、何というか今までの服装に比べてちょっと子供っぽいというか若作りというか、そんな印象を自分で受けてしまったのです。髪の短さも相俟って「男がオーバーオールを着ている」みたいな雰囲気も多少出てしまった。配管工でもなければ人生おいしくもないっての。

 

普段着ない系統の服を着てみることで、改めて自分の好きなスタイルに気付かされました。*3年齢相応のややクールめカジュアルというか。流行や話題に時に乗っかりつつも囚われずに自分のテイストを出していけるようになりたいものです。

*1:エストの位置自体も、アリアリの限界を感じてしまい別の意味で凹んだ…。

*2:生没年は適当。

*3:雑誌で言うと何になるんだろう…CLASSYとかOggiとか?

奴はまだ本気出していなかった

6月6日だけどザーザーと雨の降らぬ暑い1日。本日で髭脱毛も遂に2年経過し、YAGレーザーでは3回目の施術となりました。

 

今回は長身の純女Nsさん。ベッドに横たわって開口一番『*1お肌スベスベですね〜!』と言われて調子に乗りましたが甘かった…。2ヶ月前は髭脱毛とデリケートゾーン脱毛をほぼ同時期に受けたので、YAGレーザーはかなり間が空いていたのです。そのせいか、今日は熱い熱い!!濃い部位は当然ですが、薄い部位も前より痛かった気が。

毎度のことながら照射に対して身構えて力んでしまうのですが、今回はNsさんに肩に手を置かれ心配されるレベルで力んでいたようです…。力んだ方が痛みを感じるというのは確かにその通りかも知れませんが、リラックスしようと努めたところで痛いものは痛い。結局、脚を汗だくにしながら施術を終えました。

 

抗炎症剤を塗られつつ『しっかりケアして下さいね、お肌白いから』と言われまたも調子に乗りそうになる私。いやいや流石に白くはないでしょ照明のせいだよ寧ろ黒いよと思いつつ、照射で荒れた肌をスベスベに戻す為の努力は怠りませんとも。

うーん、*2まだ鼻下を動かすとちょっと痛い。前回みたいに「実は強くしていました」というオチは無く強さは同じだったけれど、YAGレーザーの本気を思い知った回でした。

 

次回の予約をして思ったけれど、4/4→6/6→8/8って具合なのでこのままいけば今年の残りは10/10と12/12になりそう。だから何だという話ですが。

 

No pain, no gain.

*1:こういう時にカムしていないとケアにかける努力を素直に言えない…。

*2:ここを執筆時点で施術後30分くらい。

眩き旅路

目もくらむ強い光で顔を焼かれてはや2年…って髭脱毛の話なのですが、明日で12回目なのでもう2年経つという。

 

でも今朝鏡を見ていて愕然としましたわ。メディオスターで9回、YAGレーザーで2回やっても尚「人並みかそれよりちょっと濃い」レベルにしか至っていない事実に…。特に鼻と唇の下と顎。脱毛前とほぼ同じ感じに太くて濃いのが密集している。元々がそんじょそこらの純男など比較にならない濃さだったのでマシと言えばマシかも知れません。当然のようにもみあげと髭は繋がっていてルパン三世だったし、朝剃っても青々としていたのが夕方には黒々とする程に伸びは早かったし。しかし、減ったと思う箇所も撫でるとまだザラザラ感が残っていて、日々心が折れそうです。

 

夏に鼻下のほくろを切除したいと思っていた(大学病院の形成外科への紹介状も既に持っている)けれど、これも延期かしら。少なくとも傷になる近辺は毛が無い状態でないと悪影響が出そう。生えてくるのに照射できないとか、そうなったら目も当てられないので。

 

一応は長期にわたって施術を受けられるコースを契約しているので、当分は通うつもり。根絶には最低でもあと1年は見ておいた方が良さそう。髭がある限り、どれだけ他の部分で外見を変えても周囲への*1説得力を持たせられないので、早く無くなれと願うばかり。髭がある現実は辛いけれど、そのままよりは僅かでも少なくなった方がQOLも上がります。ほんと、頭髪以外の毛なんて要らない。

 

さて、明日も眩きレーザーを浴びて長い旅路の続きを往くとします。

*1:パス度とか、男を辞めるという決意とか。

嵩む、医療費

今日は循環器科の定期診察でした。ここ1ヶ月の経過は特に問題無くひと安心。睡眠は割と乱れた気がするのに、おかしいな。

 

新年度と共に薬の量が増えたこともあり、来月は血液検査をすることになりました。しかし、7月となると恐らくジェンクリの方でも血液検査をする頃合。循環器科よりも詳しく測るので、ジェンクリの検査ははっきり言って上位互換。ホルモン等も含めて医療費の確保は死活問題なので、同時期にわざわざお金を払って下位互換な検査を受けるのもばかばかしい話。そもそも肝機能が悪化したのはホルモン錠剤のせいだしね。

 

そうなると問題は循環器科へのカミングアウト。健康のことも大事だけれどお金が無いと何もできないので、無駄なことはしたくない。次のジェンクリは今週末なので、いよいよ他科受診時のカミングアウトについて相談することにします。診断書と意見書があるので、循環器科での今後の受診を断られることは無いと信じたいけれど、どうなることやら。

循環器、ホルモン注射、ほくろ除去、乳がん検診…。健康維持も増進もQOL向上も、先立つ物あってこそだと痛感します。

ようこそクールビズ

6月に入り弊社でもいよいよクールビズ解禁、ですが…

 

今朝の上記ツイートの通り、朝礼で目に映ったのはズラリと並ぶスーツ姿の男性職員。アンタら今日が何の日かわかっているのかと。『今月よりクールビズが開始となりますが、節度ある服装を…』云々と言っている総務の偉い人が上着を着てネクタイを締めている時点で説得力のカケラも無い。軽装で朝礼に臨んだのはほぼうちの部署のみでしたね…内勤だから?

 

あと、ギャグかと思ったのは(役員級を除き)朝礼終了後に皆して上着とネクタイを脱ぎ始めたことですかね。クールビズだってことも室内が暑いってこともわかっていて非合理的な行動を取るなぁという印象。経営陣に気を使っているのか。自分だけ軽装だと指摘されないかと怯えているのだろうか。仮にそうなら風土改善に向けて何かしら考えることもできそうだけど、『朝礼は正装がマナーだから』みたいな段階だとしたらお手上げですわ。そんなこと無いと信じたいけれど、弊社の場合リアルにあり得そうで怖い。憶測の域を出ませんが。

 

今回の話に限らず、弊社って無意味(そう)なことを律儀にやることで、表面的にはマナーが良かったり形式が整っていたりするように見えることが多い。もっとスマートなやり方や色々な人に優しいやり方がありそうであっても。働き方改革とか効率化にはお熱でも、こと社内風土の改善という点では非常に弱い。そういう面の不満を物申す窓口が存在しないのは大きい気がしています。誰に/何処に言えばいいのかわからないから不満を飲み込み自然消滅…って、風通し良くないなぁ。うちの部署のある部屋の風通しが悪い(物理)ことの比ではない。

 

明日はどうなることやら。皆さん軽装で出勤されるのでしょうか。それよりも、今より絶対に暑くなっている来月の朝礼でどれだけの職員が軽装になっているかの方が見ものかも知れません。

風土の問題は「しょうがない」「うちは古い/堅いから」で諦めたくないけれど、労力を割いても割に合わないとしか思えない。