ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

薄毛家系

先日も記事(下記リンク)で書いた例のパートさんと本日あったやり取りを少々。

julia88h.hatenablog.com

 

パートさん(以下P)『髪長いと暑くないですか?』

私(以下J)「こう見えて薄めなんで大丈夫ですよ。うち薄毛家系なんで」

P『へーそうなんですか!結構(髪質)しっかりしてるように見えますけど』

J「父方が結構な薄毛で。そんななんで今の内にやれるだけやっておきたいなと。父ももうだいぶ…まぁ70超えてるんですけどね」

P『伸ばせる内に伸ばしとこうと、なるほどねー。上に(同胞)いるんでしたっけ?』

J「いや、一人っ子ですよー」

(以降は業務の話をしつつ部屋を後にする私)

 

ということで、久し振りに出ました「薄毛家系」ネタ。パートさんは前に私のネームプレートを見て『(本名)さんって入社した時は髪短かったんですねー』と言ってきたので、私が長髪だという認識は既にお持ちです。唐突に訊かれたので焦りましたが、こういう自分の中で"鉄板"の切り返しを持っておくと咄嗟に対応できるので助かりますね。

 

基本的に「薄毛家系」を理由に出すのはカミングアウトをしたくない相手に対して。でもこんなんで納得してくれるとはありがたいものです。語弊はありますが、騙せる内は騙しておくことにしよう。一応、*1家系については事実だし。まぁ本当はめっちゃ魍魎毛量多いし伸ばす理由は性別違和だけどな!

 

実際あまりにちょろかったので疑問に思ったのですが、髪の切り方とかシルエットとかで「単に男が長髪やってるのとは違う」とはわからないものかしら。それはそれで哀しいものがあるような。まぁ職場では下手に見られない方が都合が良いけれど。或いは相手に"そういう"想定が無いか。とにかく、『切らないんですか?』って方向に持って行かれなかったことだけが救いでした。そこは一つの在り方として、*2少なくとも否定はしていないということでしょうか。

 

新しい業務を受け取ってから、このパートさん他数名との雑談頻度が上がってきています。うまく業務の話題中心にできないか、或いは今日みたいなシチュエーションを想定え雑談を回避できないかと考えながら日々過ごしています。

*1:先日の実父の誕生日に私が送ったメールの返信にわざわざ『禿が進んできた父より』とか書いてきやがった…。

*2:私がよく使う言い回し。プラスの意味での「肯定」でなくてもマイナスの「否定」でないだけマシだろう、との考えから。

日付変更線

本当に久し振り、多分何ヶ月という単位になると思います。昨夜、日付が変わる前に入眠できました。

 

確か23:00だった。普段はどうにも思索したり本を読んだり動画を見たり楽器のメンテナンスをしたり譜読みをしたり…と夜更かしをしてきまう私。昨日なんて久々に仕事中エナドリに頼る始末。ホルモン注射の影響云々以前にいよいよ「まずい」感じの疲労感を覚えたので、思い切って夜の楽しみを諦めて布団に入った次第。

 

起床は5:45とかそのくらい。確かに眠いし仕事における諸々の負担はあるのだけれど、多少はマシになりました。なんというか、眠気や疲労感はあるのですが「それらがありながらも日中はまだやれる」感覚を伴っていたような。

疲労感というやつが目に見えて人の形をとっているとしたら、昨日までは肩におぶさって全体重をかけていたのが、今日は肩に寄りかかりつつも足を地面につけてくれている…っていう感じの差があります。

 

休みの日にこそフル稼働するような生活を続けていると、丸一日休みに充てる日ってのがなかなか来なくて。それはそれでありがたいけれど、流石に年齢的にも身体をいたわらなきゃですわ。毎日の入眠時間を少し早くするだけでも、積み重ねで変わっていくとは思うので。不整脈の経過も絶対にその方が良くなるし。誘惑に負けず実践していきますかー。

日焼け

先週末、職場で言われてショックだった話。

大型連休明けから新しく担当になった業務で毎日お会いするパートさんから言われてしまった一言が

 

『日に焼けた?』

 

シャツが半袖になってからも毎日日焼け止めを塗っていたのに…とかなりショックを受けまして。それがつい口をついて出てしまうと、どうも相手は私が日焼けを気にしていることは意外そうな様子。やっぱり”男の人”ってやつは気にせんものですかね…。

その場では「焼け易くほくろも多いので気を使っている」とは言ったものの、勿論パス度の面が一番。地黒だし*1ほくろが多いのは父方の遺伝なので、嘘は言っていない 。

 

それにしても、何故そんなことを言われた?剃る間隔的にムダ毛が目立ってきていたから?ワイシャツが濃いグレーだったから?それで黒く見えただけならいいですが、本当に焼けたのなら落ち込みますね…。体質のこともあるし、今まで以上に紫外線対策をしなければ。しかし、UVカットカーディガンなんて職場や通勤時に着たら、それこそ奇異の目で見られること請け合い。日焼け止めをSPF50にしなきゃダメかしら。

 

ついでに今日も話の流れで日焼けの件に。どうやら私が日焼けを気にしていることは 相 当 に 意 外 だったそうで、まずいことを言ったのではと心配させてしまっていたよう…。表向きの理由を詳細に説明したら一応の納得はしてくれました。『ちゃんと自己防衛してるのね』というのは事実ではあるが一側面に過ぎないのだ。

 

まぁ、こちらはあくまで健康上のことで気を使っている体でいくのでそのつもりで。実際はパス度…というか、「色黒になるとより男性性が強調されるから」だけど。いまや時代は美白ですよ。地黒の限界に挑んでやるんだから。

*1:亡き祖父は背中とかそりゃもうびっしりでした。

倦怠感

のある週明けの目覚めでした。

 

昨日の夕方辺りからやけに眠く、まるでお酒を飲んだ後の眠気のような抗い難い感覚がありました。開票速報を見ながら多分23時前後に寝落ちをしていたと思います。

そして今朝、目覚めたはいいもののどことなくふわりとした感覚と怠さ。昨日行ったスタジオでエアコンが直撃する場所だったことが一因かも知れませんが、どうも「それにしては…」と不審に思う程には力が入らない。

 

思えば昨夜は少し胸が敏感になっていたし、今朝にかけても吐き気まではいかずとも胃部に少し不快感が。匂いにもいつもより敏感になっています。こういうムカムカは前にもありましたが、諸々勘案するとホルモン注射の影響も多少ならずあるのかも知れません。勿論、今週は土曜日まで仕事でB面を強いられるとかそもそも職場へ赴くことへの不安もありますが、やはり「それだけ」ではない。かつて経験したことのある不調達が少しずつ絡み合っているように思えます。

 

取り敢えずは仕事に支障が出ると困るので落ち着いてほしいところ。余計な休暇の消費だけは勘弁ですよ。

ホルモン注射 1本目

から一夜明けました。ペラニンデポー筋注10mg。

 

今の所、体調の乱れは無し。恐らく身体への影響が出てくるのはもう少し経ってからだと思いますが、どうなることやら。頭痛も吐き気も胸の張りも無いんですよね。twitterのフォロイーさん達を拝見していると割とすぐに体調を崩されているようなので、結構身構えているんです、私。

 

気になる患部は特に腫れも無し。同じ筋肉注射のインフルエンザ予防接種では数日間腫れていましたが、これは予防接種独特のものなのでしょうか。採血の時と感覚が変わらないのでOKなんですかね。薬剤がドロッとしていたので、もしや帰りの道中で出てしまってはいないかとやや不安。

他に現時点で特記しておくことは、ルーティンの消失。入浴後に塗り薬を塗らなくても良くなっているんですよね。でも新鮮というよりは「あれ、大丈夫だよね!?」と心配になる感覚。それだけ毎日当たり前のことになっていたんだなと実感します。

 

もしかして、1日後だとまだ変化を見るには早過ぎるのかな?個人差も大きいようだし、自分個人にこれから起こるであろう変化を注視していこうと思います。とは言え、血中濃度を今までよりグンと上げる訳なので、何か変わってくれないと注射にした甲斐が無いような気もしていたり。

ジェンクリ #15

無理を言って入れて頂いた本日の予約。買い物を済ませて予定より早めに着くと、前回程の混雑ではありませんでした。さて、血液検査の結果、そして注射の可否や如何に!?

 

まずは院長先生より検査結果のFB。貧血も糖尿も血栓も無く良好で、男女各ホルモン値も塗り薬の影響がよく出ているとのことでした。

そしていよいよホルモン注射の話へ。私の方から先手を取ってしまいましたが、胸の張りが少なくなってきたり筋肉・脂肪の増減を体感できないといった”低め安定”の状況であることの危惧を吐露。院長先生の方でも検査結果や肉体的変化の現状を考慮し注射は可能とのご返答を頂きました。曰く、注射にすると肌質や胸の張り等は今までより顕著に変化を感じるとのことです。血中濃度が一気に今の4倍近く上がってから10〜14日で下がっていくのだからそりゃそうか。

 

あと、一応職場の考課面談で私の容姿への言及が無かった旨も報告。カミングアウトへのスタンスは変えずにいきます。それにしても、職場でのB面の件は院長先生に前にお伝えした気がするんだけどな…改めて訊かれたぞ…。もしかして、カムしないまでもレディースを着たり中性的な格好をしたりしていると思っておられたのかしら。残念ながら男だ。

 

戦いの場は診察室から処置室へ。遂にラニンデポー筋注10mgとご対面。Nsさんからはインフルエンザの予防接種をイメージしてと伝えられるも、痛いという話を色んな方から聴くのでこちらは戦々恐々。最近こんなに緊張したことあったっけ…。

注射を打つ場所は左腕。ビクビクし過ぎて臨んだせいか、インフルエンザ予防接種より少しマシ程度の感覚でした。ゆっくり入っていく感覚にはびっくり。打った後にはちょっと揉み揉み。入浴も強くこすらなければOKと、本当に筋肉注射に抱いていたイメージ通り。その時の体調や打つ場所の微妙な差で変わってくるとは思いますが、そこまで激痛でなかったのでひと安心。これからずっとお世話になっていく注射だからね…。

不安なのは、次の注射までの体調変化といわゆる「ホル切れ」。塗り薬で継続的に投与はし続けてきたのでガタンと体調を崩すとは考えにくいけれど、再来週までは丁寧に自分の身体をモニターしていこう。

 

自立支援医療の書類も受け取れたので、お盆中に役所に出せばそこから先は1割負担。これからは治療が次第にルーティン化していくので、土台作りはしっかりと。

職場とセクシュアリティ #2-4

今月の「職セク」も、定時ダッシュでお手伝いに間に合って到着。仕事のノルマが翌日分までうまくこなせたので運が良かった。受付もやることになり緊張でしたが、顔見知りのメンバーが多数なので事なきを得ました。

 

さて、今回のケースはトイレについて。シスジェンダーだけど中性的に見える女性がビル内の別会社から『男性が女子トイレを使っている』と苦情を受けたお話。このケースの方の場合はあれこれ言われる責任も何も無い訳だけれど、「男女のステレオタイプな外見」に縛られることの多さが窺えました。

 

「トランスorX当事者」と「中性的or反対の性別のような見た目のシス」は異なる属性ですが、トイレをはじめ性別によって分けられる区画の利用においてはルッキズムの問題として重なる部分が大きいですね。その人の外見に”相応”な方に当てはめるというのもナンセンスというか人権侵害になりかねないし、個人的には男女共用トイレが増えて欲しいなと思います。

 

虹色ダイバーシティの調査でもトランス当事者の約25%が排泄に関わる障害を抱えているとありますが、生理現象について制限を強いられるというのはその人の尊厳に関わる問題。かくいう私も職場では色々とトイレには制限が。具体的には

  • 職員区画は男性用しか無いので男性用を使う。
  • 使用するのは個室のみ。
  • 他の職員と鉢合わせたくないので、時間が許せば誰もいなくなるまで待ってから出る。
  • 人が少ない、*1自分の部署とは別のフロアを狙って使う。
  • 00分や30分は会議の前後で出入りが多くなるので、その時間帯は避ける。昼休みも歯磨き等で使う人が多いので避ける。
  • そもそもトイレに行きたくならないように水分補給は最低限にする。

…という感じ。

 

本来は気にしなくていい筈のことをこれだけ気にしている現状を、そういう人もいるということを、知って頂ければ幸いです。外から見れば、明らかに男性な職員が男性用トイレを使っているだけで何ら問題は無いように思えます。しかしてその実態は…ということで。

 

センシティブ且つ死活問題ということもあり、会の後の食事会でも暫くこの話題は尽きず。トイレ関連で*2できる努力というとどうしても現状は「自分の我慢」になりがちなので、ハード側が変わっていくことが急務の問題だと感じます。

*1:そこは個室が1つしかないので、電気が点いていれば出直し。

*2:そもそも生きる上での必須事項なのにどうしてこっちが努力せんとならんのじゃもっと気楽に排泄させてくれ…くらいは実際言いたい。