ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

職場とセクシュアリティ #2-4

今月の「職セク」も、定時ダッシュでお手伝いに間に合って到着。仕事のノルマが翌日分までうまくこなせたので運が良かった。受付もやることになり緊張でしたが、顔見知りのメンバーが多数なので事なきを得ました。

 

さて、今回のケースはトイレについて。シスジェンダーだけど中性的に見える女性がビル内の別会社から『男性が女子トイレを使っている』と苦情を受けたお話。このケースの方の場合はあれこれ言われる責任も何も無い訳だけれど、「男女のステレオタイプな外見」に縛られることの多さが窺えました。

 

「トランスorX当事者」と「中性的or反対の性別のような見た目のシス」は異なる属性ですが、トイレをはじめ性別によって分けられる区画の利用においてはルッキズムの問題として重なる部分が大きいですね。その人の外見に”相応”な方に当てはめるというのもナンセンスというか人権侵害になりかねないし、個人的には男女共用トイレが増えて欲しいなと思います。

 

虹色ダイバーシティの調査でもトランス当事者の約25%が排泄に関わる障害を抱えているとありますが、生理現象について制限を強いられるというのはその人の尊厳に関わる問題。かくいう私も職場では色々とトイレには制限が。具体的には

  • 職員区画は男性用しか無いので男性用を使う。
  • 使用するのは個室のみ。
  • 他の職員と鉢合わせたくないので、時間が許せば誰もいなくなるまで待ってから出る。
  • 人が少ない、*1自分の部署とは別のフロアを狙って使う。
  • 00分や30分は会議の前後で出入りが多くなるので、その時間帯は避ける。昼休みも歯磨き等で使う人が多いので避ける。
  • そもそもトイレに行きたくならないように水分補給は最低限にする。

…という感じ。

 

本来は気にしなくていい筈のことをこれだけ気にしている現状を、そういう人もいるということを、知って頂ければ幸いです。外から見れば、明らかに男性な職員が男性用トイレを使っているだけで何ら問題は無いように思えます。しかしてその実態は…ということで。

 

センシティブ且つ死活問題ということもあり、会の後の食事会でも暫くこの話題は尽きず。トイレ関連で*2できる努力というとどうしても現状は「自分の我慢」になりがちなので、ハード側が変わっていくことが急務の問題だと感じます。

*1:そこは個室が1つしかないので、電気が点いていれば出直し。

*2:そもそも生きる上での必須事項なのにどうしてこっちが努力せんとならんのじゃもっと気楽に排泄させてくれ…くらいは実際言いたい。