私ではありませんが、とあるトランス当事者さん(MtF)が銭湯で利用を拒否されたそうで話題になっていました。入館手続きの際に『女性セット渡され』たのだとか。私も旧居時代によく行っていたスーパー銭湯で「赤い鍵」を何度か渡されのを思い出します。その度に訂正をして「青い鍵」を貰い直すのですが、どうやら件の方はそうもいかなかったようです。
女湯に案内されそうになったからと『カムしたら』、『ご対応できません』『他のお客様のご迷惑になりますので』と言われてしまったとのこと。どこからどう見ても男性なのに髪の長さだけで何故か「赤い鍵」を渡されていた私とは異なり、件の方は写真を見る限り女性として十中八九見られると思われる外見。それにしても、身体の事情を説明したにもかかわらず入場を拒むというのは、当該銭湯の対応は理解に苦しみます。髪が長かったら？胸が出ていたら？身体男性は男湯に入ってはいけないのか？そんな訳が無かろうよ。件の方は良心的にも、わざわざ男湯と申告して下さったのに。外見が違うから比較にはならないにしても、もし私がこう言われたらその場で抗議するかも知れません。
こういうのは施設側の判断と言ってしまえばそれまで……とはしたくないですね。多様な男性を受容しようという気概も理解も足りないのではと思います。当事者やアライの中には当該銭湯に問い合わせをしてくださっている方もおられるので、施設としての公式見解がリリースされるのを数日は見守るとしましょうか。
