ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

まだまだしのぐ

ホルモンについて、塗り薬での調整をして2日目。今日も体調記録です。

 

昨日に比べて体調はやや上向き。日中の眠気もそこまで強くはなく(0とは言ってない)、残業時間も含めて概ね集中力を維持できていたと思います。肩をはじめ凝る所は凝っていますが、全身の重さも一昨日よりだいぶマシ。

物事を考える余裕みたいなものも少し戻ってきたかな。まだ細かい所はお粗末で、普段やらないような凡ミスもあったけれど…。残業した後に公私の予定調整しながら買い物して、ご飯も家で食べられたので及第点としておきます。

 

明日を乗り切れば今週も終わり。胸の辺りがむずがゆくて小さい物でも当たると痛いのは、乳腺外科受診前にも味わったあの感覚。運命の検査は明後日。髭脱毛もちょうど1週間後。まばらになると残りが目立つので、とっとと抜けて欲しいものです。

ジェルでしのぐ

主治医からも言われたこの言葉。早速実践してみました。

 

まず身体の感覚としては、睡眠時間が短かったにも関わらず身体の重さや膜がまとわりつくような感覚は軽減されたように思います。日中の眠気は残りましたが、昨日よりは少しマシな気がする。

気分の方は多少ですがテンションが上がる時もありました。お昼休みに読んだニュースサイトの記事に心動かされたり、雑談の中でクスリと噴き出しそうになったり。そんな変動ぐらいはあるようです。意欲の回復はまだぼちぼちという感じですが、夕食を作れただけでも今日は良しとしましょう。業務だってノルマ+αはこなせたんだし。

 

今週も折り返し。実は週末にはお待ちかねの乳腺外科での検査を控えているので、心身共にそう落ちてもいられないところ。夏もまだ始まったばかりだし、自身に鞭打ち奮起していきたいですね。

ホル切れ 1回目?

最初のホルモン注射からはや10日。先週と比べて明らかに体調の変化があります。

 

胸の張りやチクチク感はなりを潜め、心なしか肌の表面も少しゴツゴツした質感になってきた気がします。先週は腕とかツヤがあったのに。

そして、気分と身体もどんより重い。全身を膜で覆われているようで、良いことがあってもテンションが上がらない。昨日の時点では睡眠不足や土日の疲労を引きずっているせいかと思って、日付変更前に入眠。7時間半は眠りましたが、その割に熟眠感は得られず日中も不意に眠気が襲ってきました。夕食を作る意欲が落ちているのはまずい気がする。

 

取り敢えず、今日は帰ってからやることあるし近場で食べることにします。今夜は塗り薬で調整してみようかしら。続きはまた明日。

衝動

何度も体験しているけれど、今回は特に強く感じるこの思い。

 

普段生活している中で、ふとした時に髪を伸ばしたい衝動に駆られることがあります。

前回のカットからもう1ヶ月。伸びが早い前髪はそのまま垂らすと目を覆うようになりました。後ろもワイシャツの襟にすっかり被るように。こうなると仕事中も髪を気にする時間が増え、次のカットの予約日を考えねばと思い、伸ばしたい気持ちをぎゅっと抑え付ける。

 

加えてここ数日は長髪の男性を見掛ける機会が多かった。年の頃はだいたいの人が私±5歳くらいかしら。その人達が暮らす環境はわかりませんが、「ロン毛のニイちゃん」として生活していられることが羨ましくてたまらなかったです。

男として、男のまま長髪であることを認められている。そんな状態ですら、私には喉から手が出る程に欲しいもの。そこにも至れずにいる自分が悔しい。髪を伸ばしたい。まずは「ロン毛のニイちゃん」でもいいから、とにかくそう居させて欲しい。

 

それが許されない環境ではあるけれど、実際に許されないという確たる根拠を得た訳ではなく。ただ、職場の保守的な風土と男性職員の見た目のワンパターンさと前職での”頭髪指導”の経験から、逸脱するとまずいと私が思っているだけの段階。もしかすると、職場は私が恐れているような環境ではない可能性もあります。ですが、それで空気を読まずに髪を伸ばして”頭髪指導”なんてされた日には、今以上に居づらくなるでしょう。職を失い収入が断たれることが怖くて思い切ることもできないヘタレなだけです。

 

主治医とは現職で自分からのカミングアウトはしない方針を決めましたが、それを破って長髪許可の嘆願書を書きたいと今日の仕事中に何度考えたことか。結局できなかったけれど。

行動力が無いとか環境のせいにしているとか言われてしまえばそれまでです。反論もできません。事実だから。ただ、変わりたい思いもまた事実。数日で結論は出せませんし来月の頭には結局髪を切るのでしょう。そんなんでも、諦めることだけはしたくないと思うのです。

移ろい

さて昨日。イベントの後に実家のすぐ側のスタジオから最寄駅その2(使う頻度が少ない)まで仲間達と歩いた訳ですが、あまり使わないこともあり訪れたのは1年以上振り。

実家が離れている方々にとっては1年ぽっちでしょうが、隣り合っている都道府県+今までの帰省頻度から考えると私にはかなり久々。そんな1年でも思った以上の変化があって、街は移ろいゆくものだと実感しました。

 

よく駅に行く時に使っていたルート。その筈なのに、見える景色は記憶の中のそれとは違う所が多く。友人宅の高い植え込みは屋根が見えるまでに刈り取られ、引っ越し前に使っていたクリーニング屋は改築。ガード下の何も無かった場所にはパン屋。横断歩道の渡り方も前とは違う。中学時代に通っていた塾は畳まれてしまったようで、ガード下の喫茶店も閉店。

 

地元に残っている同級生なんて私の知る限りもう1人くらいしかいない筈だし、こうして知らぬ間に街ってのは変わっていくんでしょうね。

 

肥満で引きこもりの少年だった私は音楽に目覚め、それと同時に陰気なエロガキでもあった。義務教育を終え、誰一人知人のいない環境に乗り込んだ。次第にアド変メールも減ってきた。成人を迎える頃には地元を離れる者も増えており、それでも自分は何となくこの街に残り続けるんだろうと思っていた。学卒後、5年半前の同窓会。思った以上に皆が色々な道に進む中、変わらずにいる自分があった。この頃には家族の在り方に違和感を覚えていたが、それでもまだこの街を出るとは思っていなかった。

しかしその次の年には原家族に事後報告で物件を決めて家を出て、昨年には男を辞めると決意して今はホルモン治療を受けている。こんなんだから、何があるかわかったもんじゃないですよほんと。

 

確かに街は変わっているけれど、*1その一方で変わらず残っているものもある。大きく捉えると「懐かしい街」であるのは変わり無いんですよね。たとえ長く離れていても自分が懐かしさを感じるのは、やはり生まれ育った街である故に。実家のアレコレさえ無ければ手放しで好きと言えるのですが、私の人生はそれを否定し切り離す術も資格も持ち合わせてはいないので、良いも悪いも含めて自分の人生として生きるしか無いのでしょうなぁ。

 

とは言え、実家周りの諸々はトランスに際してやっぱり解決したいものです。つい感傷に浸ってしまった。

*1:小中学校よ友人家族が営む小さな喫茶店はまだ残っていた。今度訪れた折には入ってみようかしら。

別の顔

今日は午前中だけ仕事をして半休、午後は楽器を背負ってジャズのイベントに出ていました。

 

こういう時に困るのは、荷物と顔作り。楽器は慣れているからいいとして、着替えとメイクポーチも持って行かねばならず。そう、午前はB面・午後はA面だったのです。

小さめのトートに着替えの服を詰め込んで、仕事用のスラックスはベルトを故意に忘れることで荷物を嵩張らないように。さて問題は顔。取り敢えずファンデとコンシーラでベースメイクは済ませる。これだけなら職場で眼鏡かマスクをしていればバレないので。しかしアイメイクやチークは着替えた後に。こっちは絶対バレる。眉毛も朝の内に書いてしまおうかと思いましたが、実は結構メイク感が出るとこの前発覚したので断念。そんな訳で、半休で定時ダッシュをして駅の多目的トイレで着替えと残りのメイクを仕上げる羽目になりましたとさ。

 

現場で会った音楽仲間の一人から『いつも挨拶遅れちゃってすみません💦知らない綺麗なお姉さんがいるなーと思ったら○○さんだ!ってことが多くて』などと言われて密かに舞い上がりつつもイベントは恙無く終了。しかし、その後の食事会には諸事情で参加できず。

なんと今日の現場、6/16の記事にも書いた実家の至近距離にある建物。

julia88h.hatenablog.com

 

時間帯的にも場所的にも、「仕事終わりの実母にバッタリ」とか「原家族も近場で食事」とかエンカウントのリスクが高過ぎたので、あえなく見送り。A面で友人らと一緒にいるなんて状況を見られた日には、私が実家を出てからこれまで築き上げ隠し通してした諸々が一度に崩れること必至。なのでごめんなさい!本当は皆さんと色々お話したかったの。そう遠くない内に会う方々が多数だと思うので、またその時に…。

 

一応言っておくと、エンカウントはせず無事に安全圏まで戻って来られました。近くを訪れるといつも、帰らないことの申し訳無さに苛まれる。宙ぶらりんは続くとしんどい。

体臭

自分も気を付けていることですが、主に周囲のことについて。

 

ここ数日で湿度も気温も上がり、通勤電車では朝っぱらから形容しがたい香りに包まれることが多くあります。車内の淀んだ空気とか人間の汗とか加齢臭とか色々あると思うのですが、最近やけに強く感じるんですよね。

…と言うより、私がこうした匂いに敏感になったという方が適切でしょうか。100%男時代、少なくとも1年前までは、周りの匂いへの嫌悪感はそこまでありませんでした。今の嫌悪感を100とすると40〜50くらいかな。自分自身も汗をかくとそれなりの匂いを発してしまっていましたが、すぐに慣れていたし多少不快でも気持ち悪くなることなんてありませんでした。

 

しかし、2〜3ヶ月程前からでしょうか。汗やら加齢臭やら、誤解を恐れずに言えば”男臭さ”を中心にやたら敏感になってきました。勿論それだけではなく、不快な匂い全般への耐性が薄れてきているような。

2〜3ヶ月前というと塗り薬の量を増やして胸にしこりができた時期にも重なっており、ホルモン注射を始めた今週は自分でもはっきりわかるくらいには色んな匂いに敏感になり、時に気持ち悪さを覚える程。つわりってこんな感じなのかしら。教えて有識者

 

まぁ、女性ホルモンの投与が関係していると断定こそできませんが、状況証拠や体感からは少なくとも影響0ではないと言えそう。自分自身の体臭も男時代よりマイルドになっているんですよね実際。当時から男性基準では匂いに気を付けていた方だとは思いますが。

 

尚、先日晴れてデオコおじさんデビューも果たしましたが、そちらの効果は残念ながら期待に応えるものではなく。ボディソープなので、洗い流すとどうしても良い香りが落ちちゃうんですよね。身だしなみに気を付けるモチベーションにはなるかな。スティック状の制汗剤タイプならすぐに効果がある気がします。

 

いずれにせよ、悪臭を無自覚にタレナガスクジラ🐋にはなりたくないもの。自分が周囲の匂いに敏感になったのは慣れていくしかないし、自ら発する匂いにはより一層アンテナを立てて、夏でも気持ち良く過ごせるようにしたいですね。