ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

衝動

何度も体験しているけれど、今回は特に強く感じるこの思い。

 

普段生活している中で、ふとした時に髪を伸ばしたい衝動に駆られることがあります。

前回のカットからもう1ヶ月。伸びが早い前髪はそのまま垂らすと目を覆うようになりました。後ろもワイシャツの襟にすっかり被るように。こうなると仕事中も髪を気にする時間が増え、次のカットの予約日を考えねばと思い、伸ばしたい気持ちをぎゅっと抑え付ける。

 

加えてここ数日は長髪の男性を見掛ける機会が多かった。年の頃はだいたいの人が私±5歳くらいかしら。その人達が暮らす環境はわかりませんが、「ロン毛のニイちゃん」として生活していられることが羨ましくてたまらなかったです。

男として、男のまま長髪であることを認められている。そんな状態ですら、私には喉から手が出る程に欲しいもの。そこにも至れずにいる自分が悔しい。髪を伸ばしたい。まずは「ロン毛のニイちゃん」でもいいから、とにかくそう居させて欲しい。

 

それが許されない環境ではあるけれど、実際に許されないという確たる根拠を得た訳ではなく。ただ、職場の保守的な風土と男性職員の見た目のワンパターンさと前職での”頭髪指導”の経験から、逸脱するとまずいと私が思っているだけの段階。もしかすると、職場は私が恐れているような環境ではない可能性もあります。ですが、それで空気を読まずに髪を伸ばして”頭髪指導”なんてされた日には、今以上に居づらくなるでしょう。職を失い収入が断たれることが怖くて思い切ることもできないヘタレなだけです。

 

主治医とは現職で自分からのカミングアウトはしない方針を決めましたが、それを破って長髪許可の嘆願書を書きたいと今日の仕事中に何度考えたことか。結局できなかったけれど。

行動力が無いとか環境のせいにしているとか言われてしまえばそれまでです。反論もできません。事実だから。ただ、変わりたい思いもまた事実。数日で結論は出せませんし来月の頭には結局髪を切るのでしょう。そんなんでも、諦めることだけはしたくないと思うのです。