ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

解放

なんだかんだで今日も来てしまいました、渋谷。TRPの2日目というのは実は初めてで、パレードが無い分ゆっくりと各種ブースを回れました。企業ブースで試供品を貰ったり、学生やNPOのブースで展示を見たり話を伺ったり…。フルに回るなら、ペース配分も込みで2日間やっぱり必要ですね。

 

そんな今日のお目当ては、MODIで行われたトークショー。登壇者は乙女塾の西原さつき代表と歌手の清貴さん。お二人ともカミングアウトをした上で活動されています。

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貴重な西原代表のご実家のお話等も聴けましたが、印象に残ったのは質疑応答のコーナー。当事者と思われる参加者さんからの『解放されたと思う時は?』との質問に対して、清貴さんがカミングアウトしたことで楽になったと返答。加えて、カム前までは誰と話すにも『一枚壁がある感じ』だったと述懐。ストレートの男性と自身を偽り、恋愛や性に関する話題では多数派のそれに置き換えて話し、常に相手が信用に足るか神経を張り詰める…そんなかつての清貴さんの生き方がオーバーラップし、何度も何度も頷いてしまいました。

私の場合はカムしている場とまだそうでない場があります。さながら二重生活ではあるのですが、前者に身を置いている時は自分を偽ること無く過ごせるので、やはりその時が私にとっては解放されている時なのだと思います。トークの後に披露された清貴さんの「WE ARE ONE」は歌詞にグッとくるものがありました。是非聴いて頂きたく。

 

再び会場に戻ると、「職セク」関係を中心に昨日お会いできなかった方々と顔を合わせることができました。その中でも驚いたのは、同性婚が法制化された台湾のブースにて前職の関係者(台湾人)の姿があったこと。*1余りに急なことでチキンな私は声を掛けられず、ビラを配ったり説明したりする姿を遠くから見ることしかできませんでしたが、元気な様子を見られて良かったです。Yさん、もしお会いできたら来年のTRPで。その時は積もる話でもしましょう。

 

という訳で、渋谷からも撤収。屋台飯とフラペチーノを短時間に急いでかきこんだせいでONAKA NO ITAMIがずっとひどかったのですが、ようやく落ち着いてきました。虹が見えなくなっても、心の中に…。

*1:この場にいるという時点で前職の面々へのアウティングなんて有り得ないのにね。今の自分の姿であの人の前に立つ勇気が短時間では持てませんでした。