本日は、渋谷ヒカリエで催されたLGBTQフレンドリー企業の合同説明会「Real JobRainbow 2019」に参加してきました。
現職でのカミングアウトが見込めぬ中、良さげなお話は無いかしらと*1生まれて初めての合説へ足を運んでみた次第。
出展企業は20社。やはり大手やIT系が中心でしたが、中小や地方企業も一部あり。色々と企業の説明やLGBTQへの取組を聴いてきました。個人的にはそれなりに魅力的な所はいくつかありましたが、「ここだ!」とビビッとくるには至らず。企業の種類や求人の幅がもっと増えたらなぁと願うばかり。特に、私のように経歴面で「何者でもない」ような中途にも道が開かれて欲しいものです。
企業の話を通して気になったポイントは、
- LGBTQ関連施策が対外的なものばかりになっていないか?
- 中小の場合は小規模故の距離の近さから融通がききそうだが、制度面での裏付けがあるのか(ナァナァではないか)?
- 実際に当事者の職員が在籍しているか=取組だけで実態が伴わない…なんてことがないか?
って辺りですかね。特に2番目は中小や零細を渡り歩いてきた私にとって無視できない話。今日は私にとって”脱出計画”の第一歩だったので、今後は上記ポイントを判断材料に見ていきましょうか。
今回思った以上に収穫だったのが、ホール外に設けられた「情報交換テーブル」なる参加者間の交流ブース。主催企業である(株)JobRainbowのインターンスタッフさんがファシリテータとなり、参加者が就職や転職にまつわる困りごとを語り合うコーナー。色んなお話ができました。
- カミングアウトのタイミングや範囲
- 履歴書の性別欄
- 改名
- 面接時等の服装
- あって欲しい施策
- 化粧をするかしないか
- マイクロアグレッションへの対処
その他も色々あり、多分のべ2時間以上は居座っていましたが、それぞれの事情を抱えた中での語りは自分にとって参考になりました。他の方々にとっても私ごときの語りがそうなっていれば嬉しいです。
テーブルには多数の参加者が集まっており、これはテーブルと椅子がもう1セットあって且つブースをパーテーションで区切るべきかなと感じました。講演や説明が続くステージと地続きだったので、話を不特定多数に聞かれたくないとか刺激が多いと発達特性の関係で話を聴き取れないとか多分あったろうと思います。ファシリテータのLさん曰く、そもそもの動員数もこのブースに大勢集まったのも当初の予想を遥かに上回っていたとのこと。今後の課題ではありましょうが、嬉しい悲鳴のようですね。
閉会後はこのブースで知り合ったトランスの先輩とお食事へ。私の現状に関する相談を通して種々ご助言を頂きました。ありがとうございます。おかげで自身の頭の中も少し整理できました。現職において外見が典型から逸脱していながらも”お目こぼし"を頂いているのは、これまで仕事であまり迷惑を掛けずそれなりにこなしていたなのかも知れません。最終的に弊社を”脱出”することになっても、*2味方となる存在は作っておきたいと思いましたね。
今日の経験を足がかりとして良きご縁が得られるように、歩みを進めていきたいと思います。
〜〜〜ここから余談〜〜〜
服装、とっても迷いました。オフィスカジュアルと雖も、仕事仕様の服はメンズしか持っていませんから。しょうがないので手持ちで一番それらしく見える服を組み合わせて何とか対処。一応は形になっていたみたいで安心しました。上のジャケットは仕事でも使っているメンズだけれど(ちなみにUNIQLOのコンフォートジャケット)。
尚、会場にはおなじみ乙女塾のNAO講師によるメイクアップブースもありましたが、今回は寄れませんでした。ひっきりなしに参加者が訪れていたので…。あと、*3メイクはそれ単体でじっくりやりたいというのもある。
ローファーで歩き回ったり立ち尽くしたりで脚が疲れましたが、それに見合う収穫が得られました。”脱出”に直結するようなものはありませんでしたが、人との繋がりも立派な財産。過去に各種イベントでご一緒した方ともお会いできたし、新たな繋がりもできて良かったです〜。