ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

楽屋

今日はエキストラ出演のオーケストラの演奏会でした。自分の出番が終わり、楽屋からこの記事を書いています。そう、男性楽屋から

 

音楽…特にクラシック関係をやっていると、普段の練習はともかくとして公演では至る所に男女分けが立ち現れてきます。楽屋、即ち控え室もその一つ。先日もちょっと書きましたが、もう少し一般的な話を。

楽団が公演を行う際は大抵複数の楽屋が出演者やスタッフに割り当てられます。ごく稀に楽器のパート別になることもありますが、男女で分けられるのがスタンダード。この”男女"ってのにはっきりした定義をしている楽団は寡聞にして存じませんが、恐らくは多くの性別で分けられた公共スペースと同じ扱いと思われます。更衣室を兼ねているし、場所によってはトイレも併設されていることがありますからね。

 

さて、そんな所に押し込められてしまったら性別に違和感を持つ身としては落ち着かない訳で。私は相変わらず見た目の移行が不十分なので、*1出生時の性別に従った楽屋を利用しております。

 

まぁ楽屋ってただの荷物部屋として見れば問題は無いのですが、室内のあちらこちらで着替えられると流石に居心地はよろしくないもの。後は「男性用スペース」に入っている事実を突きつけられる所とかも地味にくる。場合によっては「舞台袖に荷物をまとめておいて楽屋を使わない」という選択肢もあるけれど、公演の流れにかなり左右されるので常用はできないかな。

 

そんな具合で、当面は「我慢する」の一手しか取れないしそれは仕方ないとわかってもいます。仕事等で”動き”があって外見を変えることができるまで、或いは全てが終わり戸籍を変えるまでの辛抱ですかね。

 

この辺りの音楽に付随する男女分けの問題は、とある”先輩”に相談したいなぁ。あの方はどう対処し乗り越えたのだろう。

さて、演奏会は終演したので月末のもう一つの演奏会に集中です。

*1:今回の団体では共演者の多くに対してB面を見せるのが初めてでしたが、誰からも何も言われなかった辺りが私のノンパスっぷりを物語っていると言えませんかね…