ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

お気遣い

本日は所属オーケストラの本番でした。風邪こそ治ったものの循環器や消化器方面で急の不具合あり、打ち上げは急遽キャンセルし帰路についています。お客さんの入りはこれまで広報に苦戦していた弊オケにしては頑張った方で、勉強会でお世話になっているとある方も来て下さいました。お忙しい中ありがとうございました。

 

衣装は例によってスーツに蝶ネクタイ。舞台裏に多目的トイレは無し。いつものことなので仕方無いと割り切っていたのですが、以前の記事で触れた知人にトランス当事者を持つ例の打ち上げ幹事氏から、昨夜の最終練習後にありがたいお気遣いを頂いたのでした。

どうやら、楽屋や着替えで私を個別対応にできるか色々と裏で気を回して下さっていたよう。曰く、ある賛助出演の方が楽屋を殆ど使わないらしくそこを使わせてもらえそうだけど…と。気を遣わせてしまい申し訳無いと感じつつも、私はとても嬉しかったです。空き楽屋を使うという選択肢。男性用は本人が負担だろうが女性用はカミングアウトや周囲の了承が難しい、となれば個別でできる所…という判断を踏まえてのこと。つまり私個人の現状を考えてこの案を提示してくれたということ。そのお気遣いが、お気持ちが本当に嬉しかった。

 

ですが、今回は私にも腹案があったのでお断りしました。と言っても、衣装は予め着ておいて荷物のあれこれは全て舞台袖でやるだけだったのですが。ちょうど楽屋が狭くて袖が広い構造のホールで、私も楽器を2台使う都合上"店"を広げなければならなかったということで。結果的には幹事氏の計らいを無碍にしてしまった形ですが、来シーズンも何かあれば相談してほしいとのこと。治療の進行度的に来年だと恐らく今年と同じ気がしますが、動きがあった際にはまた宜しくお願いします。良い仲間に恵まれた。

 

さて、ちょうど帰宅をしたので着替えて後は早めにゆっくり休むとしましょう…。