ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

ジェンクリ #40

未だ思い悩みながらも定期通院。土曜日の早い時間帯の割には混んでいた印象。

 

到着したらほぼ待たずに診察室へ。この2週間あったことを矢継ぎ早に、一方的に話してしまったかなという気がしています。"例の保健師さん"の上司にまで髪を『隠さないでいいのに』と言われ、職員健診が迫っていることもありいよいよカミングアウトすべきか迷っていること。一方で自身の男性的な見た目から性別移行を続けるべきか迷い、男性用トイレを使う頻度を増やしても誰にも何も言われず「やはり自分はここまでか」と感じたこと。

主治医から具体的なコメントは無く、『ご自分のことなのでよく悩んでご自分で決めて頂きたい』とふんわりぼんやり。歯に物が挟まったみたいで据わりが悪いなと感じて診察を終えたのですが、私の今後の行く末を主治医に決めてほしかったからではないかという可能性が浮かびました。キッパリハッキリした返答が誰からも来ないのはそれか?性別移行の岐路に立っての悩み自体はもちろん事実。最後通告か同情(或いは両方)だけを欲しがっていても、それは外からやっては来ないと?

カミングアウトにしてもdetransitionにしても、自分の選択になるから避難の矛先は自分にしか向かない。自分で選べば自分に責任がある、それを巧妙に避けてきたツケが回ってきたのでしょうか。求める身体を目指すも、我慢の余生を送るも、『こうしなさい』と誰も言ってくれない。もしかするとここが「私が大人になれるか否か」の分岐点なのかも知れません。

 

『必要な悩みだと思いますので』と去り際に主治医。今このタイミングだからこそ……なのかな。上っ面な言葉ばかりを並べてもいられなくなりました。