ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

不気味な休戦

今日、職場でトイレに入っている時にスマホを見たら来ていました。今週ずっと震えて来るな来るなと待っていた実父からのメールが。しかし、中身を開いたらあまりに短く。

 

(私)ヘ

メール有り難う。

返信が遅れました。

考え方を知る事ができて良かったです。

 

健康で生き甲斐を感じながら生活することが肝心です。

食事に気を付けて体調を崩さないようにして下さい。

 

こちらは二人とも元気です。

たまには連絡ください。

そして呆気無い。

 

何だこれは。取り敢えず今は大事(おおごと)にならなかった。「私の考え方を知ってくれた」。その安心感と解放感はものすごくあります。事実、このメール以降は身体が軽い。しかし、何とも言えぬ不気味な気分も同時にあるのです。

私の考え方を、昭和の家父長制で生きてきたら到底受け入れ難いそれを、そう易々と尊重できる訳が無かろうが。寧ろ、『面倒だから適当に良さそうな返信をしておいて今は手打ちにしておいてやろう』という意図が透けて見えます。私のこんな"叛逆"に黙っている方が、具体的な行動に出ない方がおかしい。返信の裏で興信所なりを使って私の周りを嗅ぎまわるくらいは平気でするはず。何としても実家に引きずり戻そうとするはずが何だ。実父がそうでなくても実母は黙っちゃいない。逆に不気味過ぎるんだよ。

 

この返信が言っていることは、*1ハイハイわかりましたよ』だ。およそ真剣な態度ではない。私があれ程に心を擦り減らして紡いだ言葉も、結局こうしてうわべだけの定型句でまとめられてしまうのか。安心感と解放感に続いてもう一つ湧いてくるのは、無力感。

文面を見た瞬間は「少しは話がわかる」「メールにして正解」と思ったけれど、やっぱりそれ撤回しますわ。お互いの熱量があまりに噛み合わない。主張の受け止めのように見える文面が、本筋の所でやり合えない人達、対話の望めない人達であるということを図らずも暴いてしまった結果になりましたね。

 

ほとぼりが冷めたら恐らくまたこの前みたいなメールを送ってくることが想像できる。表向きは一時休戦?いや、まだ警戒は続けた方が良さそうです。

*1:同意や賛成ではなく、言い争いを避ける為に取り敢えず聴いておくか……というニュアンスの応答ですね。Whatever you say. ってやつだ。