ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

除睾哀史 #19 索状物

睾丸摘出後の患部。『よく触ると*1索状物が触れるのがわかります』と執刀医から言われていましたが、確かに"ある"のがわかります。術式から言って、結紮した断端なのでしょう。言われた通り、自分から意識して触らない限りはわからないような位置です。患部がデリケートなのは当然として、場所としてもやはり触りたくはありませんから、自宅ではさほど意識することは無いです。

 

ところが、外出時になると途端に意識する機会が増えています。着用するボトムスが主な原因。スキニーデニムも解禁してレディースのボトムスをより本来の穿き方に近付けられたのは良いのですが、物理的な障壁はまだあったのです。"ブツ"そのものが無くなったわけではありませんから、棒と皮が残っている状態。それでウエスト位置が上がったので、ボトムス側の縫い目が当たるんですよね……。

緩めのサイズだと腰パン状態になるし、ピッタリなサイズだと縫い目が擦れる。どちらかを取るなら後者ですが。せっかく「これでほんの少しでもボトムス選びの幅が広がる」と思っていたのに、そこまで広がらなかったようです。無念。こういうことが四六時中気になって嫌で仕方ないのは変わらずなので、やはり全部取るしか無い。医療ローンも視野に入れなきゃかな。カミングアウトもフルタイム生活もできていない時点で考えることではないけれど。捕らぬ狸の皮算用だなも。取り敢えず患部の経過観察はまだ継続です。

 

余談。メンズボトムスにすれば良いのかもだけど(確かに当たりは弱いし)、あっちは全体的に緩々なんだよなぁ……。レディースの方がウエストこそまだ緩いけれど、ヒップにはフィット感がある。

*1:組織の癒着によってできる紐状の部位。腸閉塞に際して主に用いられる。