ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

新・職場とセクシュアリティ #6

年内最後のオンライン勉強会。11月から進めてきた仕事上の案件のゴールがようやく見え、残業を華麗に回避できたので今月も引き続き参加できました。

 

今回の事例は同性パートナー関係の証明について。届出をする書類というのは婚姻やそれに準ずる関係性においてそれぞれあれど、"本当にそういう"関係性であることの「証明」ってできるのでしょうか。本人が懇切丁寧に述べても、関係性をよく知る第三者が宣言しても、証明を求める側が結論ありきなら不可能なように思えてきます。アセクシュアルのイベントに参加すると将来の話題の中で度々挙がった「友情婚」など、知られてくれば両人の性別がどうであろうと疑われる最たるものになるような、そんな気しかしません。

一対一の*1男女による法律上の*2婚姻関係」。本当にこれこそが"正しい"関係性なのでしょうか。時代が進んで可視化されてきたその他のあらゆる関係性に対して、現行の制度側が追い付いていないのではないか。私はこの印象が強いですね。

 

主に「家族」と見なされる形態をとる関係性について、何を以て/誰がその関係性を規定するのか?それは証明して誰かに認められなければその関係性たり得ないのか?先日デモが行われた「子無し要件」を巡る意見を概観しても思いますが、*3誰かと誰かと誰かの関係性って、その当人達以外が評価できるものなんですかね。事例からの連想で大きな話に私の頭の中が膨らんでしまいましたが、本質的なことを考えがちな会でした。

*1:どんぶり勘定な男女の捉え方で。

*2:性的な営みがあることも必然的に含意する。

*3:とは書いていても、評価できる/していいと考える立場の人々を全否定することも今の私にはできなくて。公の秩序とか世間的な正しさとか、どうしてもそうした視点をオミットできない自分がいます。