ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

職場とセクシュアリティ #3-5

昨夜は毎月恒例の「職セク」へ。COVID-19の影響が懸念されましたが、いつもと同程度の人数での開催ができました。設営も間に合ったし、定時ダッシュが板についてきた気が。

 

今回の事例は、お客さんへのアウティング。同居する同性パートナーが事故に巻き込まれても連絡が来ず、今後も同様のことが起こると懸念し上司に(今まで本人はしていなかった)カミングアウトをしたが、『秘密にするものでもないと思った』とお客さんにアウティングされてしまう。本人がカミングアウト時に伝える範囲設定の話までできなかったとか、上司側にも機微な個人情報として慎重に扱う認識が不足していた等が考えられますが、私は緊急時の連絡について心配になりました。

我が身に何かがあった際は、職場に届け出ている緊急連絡先に職場から連絡が行く。本人との関係性は必ずしも血縁でなくても良いが、多くは血縁を届け出るし同性パートナーは関係上は他人。アセクシュアルでもある私には、恐らく今後パートナーと呼べる存在はできずに人生を過ごしていくことになります。一応弊社には*1原家族を届け出てはいますが、そこの縁だって今後どうなるかはわからない。そうした状況にあって、有事の際に誰にもそれが知られることが無いというのは私個人としてはとても心細くなってしまいます。保険目的で相手を用意するというのも違うし、「緊急連絡先カード」だって相手ありきだし。1人で頑張れという話なのかなぁ。パートナーに限定されずとも、何かしら濃いめの関係性を持つ人がいないと厳しいのかも。

 

会の前後でメンバーと話していると、周りが凄く人生の駒を進めており、自分だけが立ち止まっていることを痛感します。疾病利得ではないですが、憐憫や傷の舐め合い目当てに「困ったままでいたい」訳ではないので。一応ね。こんなんでもね。ただ、均衡を崩すことが他の人以上に怖いし、セーフティネットの乏しさ故に"進む"ことのリスクの大きさはかなりのものがあるのです。

*1:職場と原家族が繋がるという別の懸念もあるが。