ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

職員健診 2022

昨日は職場の健康診断でした。更衣室を経ずワイシャツのまま受診できたこと「だけ」は助かる。でもそのくらい。視力が1.5キープだったこともまぁ良かったかな。でもそのくらい。

一番ショックだったのは、骨密度(超音波法で測定)が下がっていたこと。要経過観察ということで、平均域から少し下に飛び出してしまった……。いや、私これでも定期的にホルモン投与を受けていたつもりなんですよ。だいたい隔週、場合によっては10日ほど。塗り薬で補助もしている。平日の歩数は1万歩。それでもこうなった。性腺が摘出されて男性ホルモンが自前で供給されなくなった身体。私はそれを望んだし摘出前より肉体への嫌悪感は減って楽にはなっている。でも、代償は確実にあるという事実を直視させられましたね……。ホルモン投与を受けている(特に性腺を摘出している)トランス或いは周縁の当事者各位は、骨密度検査を定期的に受けてほしいです。私は年明けに整形外科でX線を用いた検査をお願いしに行きます。

思い返すと食生活には改善の余地がかなりありそう。豆乳→牛乳への置換、魚を食べる頻度を上げる、葉物やサプリも含めたビタミンDの補充、コーヒーは1日1杯まで。体重が*1成人以降最軽量を達成したことを喜んでもいられません。折れるぞ。骨強化を目指す1年にしてやる。

 

あと一つ。今回の健康診断は患者の導線が全て裏で機械的に管理されており、自分で検査を選んでいくことはできず。そのせいで、「どこの検査室から声がかかるかわからない状況で待たされ」た上に「毎回大声でフルネームを呼ばれる」という公開処刑を食らいました。入室時に問診票で名前確認するんだし、「番号で呼ぶ」でいいじゃんよ。周囲もガヤガヤしているのにそこだけアナログ。

ジェンダーアイデンティティを理由に、未改名のファーストネームを周りが聞こえる形で呼ばれるというのは、私にはとてもとてもとてもとてもとてもストレスフルでした。それを抗議したら"自己紹介"になってしまいカミングアウトと同義だからやらないけれど、来年も同じ辱めを受けると思うと気が重いですね。医療機関から足が遠のく当事者が多いのも頷けます。ようやく身に染みてきた。私は受診する方が大事だし我慢すれば済むことだから医療機関に通うことは辞めませんけどね。そういえば改名もリミットが迫っているんだった。自業自得、自己責任。私自身が瓦解しないことを信じてこのまま行ってやりますとも。

*1:BMIは標準体重の下限近く。小学校高学年時代よりちょい軽い。