ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

偽装

とうとう起こってしまった……と感じるニュース。

news.yahoo.co.jp

よりによって福祉系の事業所で、立場の差を利用して。これで『やっぱり性犯罪者予備軍だ』『ぎえっ、怪しげ目的男にて』といったイメージが強化されては、当事者としてはいい迷惑。悪いのは犯罪に走った個人だ……とは当然のことだけれど、それを言うには時期が悪過ぎる。『理解増進法』への反発、ひいてはトランス全体へのより苛烈なバッシングが始まるのではと気が気でない。私自身も知らず知らずの内に加担しないよう、このニュースを巡る意見の参照先は吟味する必要があります。今更どの口が……と言われるでしょうが。

 

余談ですが、容疑者の写真を見るにパス度は私より遥かに高かったので、被害者の方が騙されてしまったのも馬鹿げた話ではないと思います。騙せるだけの"説得力"を帯びてはいたようです。

また、容疑者は「トランスジェンダー」との主張を免罪符的に用いたわけですが、当事者(であると主張する者)を無謬の存在として見なすことの弊害も浮き彫りになった事件と感じます。『悪魔化』に反対していた方々の責任もある……とまでは言い過ぎかもしれませんが、犯行を防げなかったのは事実。「診断の厳格化」は、たとえ私自身がこぼれ落ちることになっても医療界において議論されてほしいと思います。