ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

ルイジアナ州

6/7付で、アメリカはルイジアナ州にてトランスジェンダー(MtF)のスポーツ選手が女性スポーツの大会に参加することを禁止したとのニュースが入ってきました。日本では昨年の五輪に出場したハバード選手でも話題になったこの件。少し前からは、リンク先記事の見出しにもなっている水泳のトーマス選手が、その行動も含めて注目を集めています。

totalnewsjp.com

 

このニュースを拝見して私がまず思ったのは「当然」ということ。確かに、スポーツ参加の機会は何人にも平等に開かれているべきだと考えてはいます。そしてその機会は当人の属性によって妨げられるべきではないとも。しかし、性別となれば話は変わってきます。今回の法律では、

スポーツにおいて男性は女性よりも “強さ、スピード、持久力 “などの身体的優位性を本来持っている……(中略)……ホルモン療法は、男性が享受する身体的優位性を抑制することはほとんどない

と述べられています。私が「当然」だと考える理由も上記の通り。加えて、ホルモン療法を受けている当事者としての実感も含めてのことです。男性の身体に女性ホルモンを投与したところで、筋力は言うほど落ちません。ましてや骨格はどうやっても変わりません。幾ら数値上はテストステロンが抑制されていようとも。

サッカーではよく取り沙汰されるように、FtMのアスリートは元々の女性スポーツのフィールドにおいてホルモン療法がドーピングに該当するため、治療か競技かの残酷な二択を迫られます。苦渋の選択として治療を先延ばしにする選手もいる中、何故MtFアスリートの中にははどちらも得ようとする者が目立つのか。個人的な感情になってしまいますが、図々しいとすら思ってしまいます。競技を続けるのであれば、元々の男性スポーツがあります。わざわざ女性スポーツを奪いに行くのは筋違いではないでしょうか。

 

普段の私なら、「(無批判に)男女で分けること」には大きく異を唱えます。「それによって踏んでいる人がいませんか?」「少数派をいないことにしていませんか?」と問います。しかし、男女の身体差に基づく正当な区分に対しては、それをむやみやたらと乗り越えることには難色を示さざるを得ませんね。