ボールとポールを取ってホールを付けたい

男の身体のままで死にたくはない。

素敵な夢をありがとう

声優の高野麻里佳高木友梨香両氏のエイプリルフールに投稿された内容について。

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見出しを見た瞬間、私は「また今年もあるのかよ」と呆れてしまいました。去年も一昨年もその前も、別のタレントが同じようなことをしていた気がする。いつの間にかサザエさん時空に迷い込んでしまったのだろうか。呆れと同時に湧いてくるのはやはり憤りです。「なぜ、それを、エイプリルフールに、すなわち"ネタ"として、言うのか、通すのか」と。しかし、性的マイノリティ当事者団体の代表でもある某作家氏は、上記ニュースに対して『バイの私としては「素敵な夢をありがとう!」という気分』と言及。その他にもこうした声を挙げる同性愛・両性愛当事者は散見されます。

物凄く好意的に解釈すれば確かにそう思えないこともないな、と感じます……が……。もしお二方の交際が本当だとして、4月1日という日は余程でない限り選ばないですよね?もし選ぶとしても、『エイプリルフールではありません』の枕くらいは付けますよね?仮にお二方がヘテロでなくても、ネタという形にせねばならなかったのは何故ですかね?ネタでも言えるだけ昔よりマシなのはそうかもしれませんが、裏を返せば4月1日以外では未だ言いにくいということではないのでしょうか?今のこの国この時代というのは、何故そんな状況になっているのでしょうか?

 

地頭の悪い私でもこのくらいの疑問は挙がったのですが、他称TERF的な近いはずの思想を持っているはずの方と私とでここまで感想が割れるものですかね。でもあの方はバイセクシュアル、私はAセクシュアルで年代も異なる。見える世界の違いは確かにあるのでしょう。広く性的マイノリティの話題とはいえ、人生の先達にして当事者側の目線を疎かにしてはいけないなと反省です。

ただ我々の感じ方はともかくとして、此度のお二方にとっては*1「今は知らず、無垢」でいては済まされない状況のはず。別の某若手俳優然りですが、これを機にどういった情報に触れどういった知見を得るのか、そしてどういったことを言う/言わないようになるのか。この辺りを追えれば良いのですが……。

*1:私もやっている某スマホゲームで高野氏が演じるキャラクターが好きだった、別の当事者団体の元代表氏は、今頃どんな心境なのだろうと気になります。